幼少の頃:盆棚の作り方

2012年8月15日水曜日
昨日は朝方雨。後曇りから晴へ。ざっそう句:上がり込み 雨の新盆 長話。つい遅れたが、朝一番で盆棚作り。一部手抜き。花は周辺に咲いている、萩、ジニアを飾る。その後新盆見舞いに出る等お盆行事etc。雑談で昔の盆棚の作り方が話題になった。

2012年8月14日の天気

TAVE= 27.7
TMAX= 32.3 最高気温(℃) 32.8 15:35
TMIN= 23.8 最低気温(℃) 23.7 09:04
DIFF= 8.5
WMAX= 3.8 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 7.5(西北西) 05:41
SUNS= 5.3
RAIN= 12.5

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幼少の頃:盆棚の作り方

Googleの「盆棚」という検索の画像検索をすると約 888,000 とヒット数が出た。色々な画像があるが、「盆棚」のルーツはどこにあるのか興味がある。ちなみに、「お盆休み」:約 9,760,000 件、「京スカイツリー」:約 7,390,000 件、「デズニーランド」:約 6,610,000 件、「甲子園」:約 2,050,000 件のヒット数。お盆とそれを象徴する盆棚は国民的関心事と思われるが、都会と田舎は別。都会は欲望の渦巻く場所、田舎は欲望からの癒しの場所。古来変わらない二層構造がここにある。良い意味で都市と地方の機能分離、悪い意味で都市と地方の格差。でも、地方が疲弊したら都市も疲弊しないか。

幼少の頃、父が作っていた盆棚は、あり合わせの用具を使っていた。話を聞くと、よその家も同じような作り方をしていたようだ。先ず、台は養蚕で使う、蚕に桑を与えるときにカゴをのせる、床几(折り畳みイス)を大きくしたような台を流用した。その台の上に戸板を渡し、四隅に、竹や養蚕に使う棚柱等を立てた。昔は、竹はあちこちで入手できた。その台ができると、新品のゴザを敷いて、その上に位牌や供物、仏具等を並べる。ゴザとキンキラキンの盆花は毎年買った。香炉は火事になる危険があるので、サトイモの葉を下に敷けと教えられた。経済の高度成長期は、養蚕の衰退期に重なり、昔風の盆棚は、組立式の盆棚に代わってきた。新盆の時は、新しい仏は専用の盆棚を使うという風習があるらしい。従って、古い仏用と新しい仏用の二つの盆棚を用意する。新盆の家は出費もバカにならない。そこでレンタル盆棚も登場しているようだ。そのレンタル料も施主の足下を見たような結構な値付けのようだ。毎年使うのだから買ってしまえと言う事になる。一方、都会では盆棚はおろか、仏壇さえ設置スペースの確保ができない。お盆行事も風前の灯火になりつつあるようだ。何事も施主の信念が大前提。新盆の気持ちを表したいなら、一枚数十円の色つき画用紙を方形に切り、その上に新仏の位牌を配するだけで十分ではないか。大金で故人を供養するより、あり合わせのものと無理せずできるわずかな出費で、心をこめて祖先を供養してきた姿がつい最近まであったのだ。