老人の寝言:特許連合は技術の進歩を阻害しないか

2012年8月20日月曜日
昨日は晴れ。ざっそう句:里芋の 水玉惜しい 夏日照り。最高気温(℃) 34.7 15:39 。真夏日で依然残暑が厳しい。朝飯前に畑仕事。背が高いヒユを抜く。里芋の根本の除草をしながら土寄せ。今年は、雨が少なく、畑が乾燥しているため、水分を好む里芋の生育に打撃を与えている。茎や葉が萎えて、黄ばんできている。中には枯れ葉も出始めた。里芋の葉にたまっている朝露を落として作業するので勿体ない。有効期限10年とあるS社の葉牡丹の種子をポットに蒔いた。前回蒔いたニンジンは完敗。芽が出たのは雑草だけ。インターネットブラウザは現在IE8とFIRE FOX14の二刀流。FF14でYOUTUBEを開いたら、「お使いのブラウザでは現在、YouTube で利用可能な動画形式はいずれも認識されません。HTML5 動画に関するよくある質問については、こちらをクリックしてください。」と表示され、YOUTUBEが使えない。

2012年8月19日の天気

TAVE= 28.7
TMAX= 34.4 最高気温(℃) 34.7 15:39
TMIN= 25.4 最低気温(℃) 25.3 06:00
DIFF= 9
WMAX= 4.4 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 9.0(東南東) 17:24
SUNS= 7.3
RAIN= 0

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老人の寝言:特許連合は技術の進歩を阻害しないか

早い話、YOUTUBEがFF14をはねつけた印象だ。対策はあるのか。独占が最終的には進歩や活力を阻害するのは世界の法則のようなもの。対抗馬の存在を許す事によりゲームが成り立つ。NO GAMEの世界となるとまさにヤミの世界が出現する。その点、日本の政治状況は最高のコンディションにある。今は政治の受益者である国民がキャスフィンクスティンボートを持っている。

IE8でYOUTUBEはどうかと試してみたらOKだった。ともかく、技術は、その当時扱えるハードの影響を受ける。情報通信技術の進歩に従って、音声単独から、音声と映像を統合できる技術へと進歩してきた。パソコン・CPUが安価に使えるようになり、マルチメディアが日常的に使える状況となった。YOUTUBEも創立以来の年齢から言えば、まさに小学校低学年。その急成長の背景に、パソコンや携帯の普及があった事に間違いはないだろう。

「YouTube。http://ja.wikipedia.org/wiki/YouTube。(最終更新 2012年8月18日 (土) 02:31 )」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「YouTube(ユーチューブ)は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州サンブルノの YouTube, LLC が運営するインターネット動画共有サービスである。Youは「あなた」、Tubeは「テレビ(ブラウン管)」という意味である[1]。~ 歴史 [編集]:YouTubeはPayPalの従業員であったチャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリムらが2005年2月15日にカリフォルニア州サンマテオで設立した[2]。初めて動画が投稿されたのは同年4月23日である[3]。設立のきっかけはハーリーらが友人にパーティーのビデオを配る方法として考えた結果に作った技術を使い、「皆で簡単にビデオ映像を共有できれば」と思いついたことによる[4]。11月7日、ベンチャーキャピタルのSequoia Capitalから350万ドルの投資を受け[5]12月より公式にサービスを開始した[6]。」

かつて、「JPEG特許問題」が話題になったと思う。「JPEG特許問題(http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/compression/jpegpat.html)」にその経緯がある。ほぼ十年前、アメリカが震源地だったのは興味深い。アメリカのビジネス探鉱・ハゲタカ精神には脱帽するが、そのえげつなさを感じたら反撃すべきではないか。

WEB情報をたどると、「Firefox で Youtube の HTML5 動画が見られない(http://support.mozilla.org/ja/kb/Firefox%20%E3%81%A7%20Youtube%20%E3%81%AE%20HTML5%20%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84)」にたどり着いた。その記事に、「なぜ Youtube の HTML5 は Firefox に対応しないのですか? HTML5 標準には video タグの仕様が記されていますが、その コーデック までは記されていません。Youtube は動画のコーデックに H.264 を使用しています。このコーデックは特許で保護された技術であるため、ライセンス料金を支払わなければ使用できません。Google 社と Apple 社は H.264 デコードを彼らのブラウザで使用できるようにするため、この特許を保有している MPEG LA に巨額のライセンス料金を支払っています。 Mozilla は自由でオープンな Web を信じています。特許で妨げられたフォーマットに依って立つことは、ソフトウェア開発や創造性を、そのフォーマットの使用が許可された人々だけに制限することになります。例えば、H.264 形式の動画をコーデックの使用許可なしにあなたの Web サイトに掲載すると、H.264 の特許保有者があなたを損害賠償で訴えるかもしれません。 詳しい情報については shaver ? HTML5 video and codecs(英語) をご覧ください。 」とある。

この記事を読むと、「巨額のライセンス料金を支払」わねばならないという背景が浮かび上がる。「コーデック」とは、まさに動画処理のエンジンと理解すべきだろが、そのエンジンを無償で使えない。「MPEG LA 」とは、たとえれば「特許銀行」のようなもの。「H.264」はその画像処理一式をまとめた特許パックのようなもの。個々の特許を持つ特許権者が特許を出資しているようだ。一括で特許契約ができるメリットはあるだろうが、そのライセンス料金によっては、弱者を排除しかねないのではなかろうか。上記、「support.mozilla.org/ja」の記事からも、その気配が感じられる。

「H.264。http://ja.wikipedia.org/wiki/H.264。(最終更新 2012年7月23日 (月) 10:18 )」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「H.264:H.264(エイチにーろくよん)、MPEG-4 AVC(エムペグフォーエーブイシー)は、動画圧縮規格の一つ。 ITU-Tでは「H.264」として、2003年初めに勧告された。ISO/IECでは、ISO/IEC 14496-10 「MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding(通称:MPEG-4 AVC)」として規定されている。どちらも技術的には同一のものであり、ITU-TとISO/IECが共同で策定したため、両者の呼称を「H.264/MPEG-4 AVC」「MPEG-4 AVC/H.264」と併記することが多い。規格文書では「ITU-T Rec. H.264 | ISO/IEC 14496-10 Advanced Video Coding」と縦線で区切られており、「H.264|MPEG-4 AVC」などとすることもある。 従来方式であるMPEG-2などの2倍以上の圧縮効率を実現する。携帯電話などの低ビットレート用途から、HDTVクラスの高ビットレート用途に至るまで幅広く利用されることを想定している。 ~ウェブブラウザ [編集]:PCのウェブブラウザではAdobe Flashを通じて広く利用されている。スマートフォンなどでは動画フォーマットの選択制限が厳しいこともあり、デファクトスタンダードとなっている。 ウェブ表示の次世代規格であるHTML5にはvideo要素で動画再生を行う機能が盛り込まれており、これに使用する動画フォーマットについて、ウェブブラウザベンダーのアップルとマイクロソフトはH.264を推進しているが、Mozilla Foundationとオペラ・ソフトウェア、Googleはロイヤリティが発生する点などを問題視し、積極的な利用に難色を示している。そのためSafari、Internet Explorer、Google ChromeはH.264をサポートしているが、Mozilla FirefoxとOperaではサポートしていない。またGoogle Chromeも、今後H.264のサポートを取り除く方針を示している[3]。 Mozilla FoundationはH.264をサポートしないことを明言しており、この方針に反発した一部の有志が、Mozilla FirefoxにH.264サポートを追加したウェブブラウザを提供することを目的としたプロジェクトを立ち上げた[4]。これはH.264に関する特許が成立してない国のユーザに向けたもので、特許が成立している国のユーザは事実上使うことはできない。 マイクロソフトはMozilla FirefoxでH.264を再生できるようにするアドオンを公開している[5]。これは動的にvideo要素をobject要素に書き替えるという力技で実現しており、video要素固有のAPIが利用できなくなるという仕組み上の欠点を抱えている。」という記事がある。

国際規格が特許の固まりというのも、納得できないが、使いたくても使えないという基本技術が存在するのは何か矛盾を感じる。人類の知的活動の産物である特許権を、一部の個人や団体に独占的に与えるのは、既に時代遅れのようにも思える。現在YOUTUBEはHTML5対応へ移行中で、今後のインターネット活用の基本になるだろう。HTML5の標準では、H.264を埋め込む事も、別のエンジンを埋め込む事も、タテマエでは可能かも知れないが、これもしっくりしない。H.264の構成特許が切れるのを待つ以外に対策は無いのだろうか。