愛しき古里:平成26年の記録的大雪で倒れた鯉沼の古木

2014年2月17日(月)
昨日は曇り後晴れ。最高気温(℃) 7.1 11:04。最低気温(℃) 1.2 22:15。ざっそう句:雪道を 歩いて通う 山の神。宅内閑居。暖かくなってから通路の雪かき。雪が踏み固まっているのでシャベルで引き剥がし踏み石が見えるようにする。新雪の光反射率は90%あるとの事で日照があっても雪が覆っているとそのエネルギーを融雪に活用できない。昼頃、近所をまわって大雪の影響を観察した。潰れているハウスや小屋があった。ごみ収集は中止になると連絡があった。学校は休業するらしい。交通量の少ない道路は融雪が進んでいない。大雪の被害は相当多くその影響もしばらく続きそうだ。

2014年2月16日の天気(AMEDAS)

TAVE= 4.5 NO DATA
TMAX= 6.8 最高気温(℃) 7.1 11:04
TMIN= 1.7 最低気温(℃) 1.2 22:15
DIFF= 5.1
WMAX= 9 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 17.0(北西) 11:40
SUNS= 7.4 NO DATA
RAIN= 0 NO DATA

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愛しき古里:平成26年の記録的大雪で倒れた鯉沼の古木

2月14日から15日にかけて記録的な大雪が降った。その一週間前も大雪だった。2回目の大雪の方が被害が大きそうなので16日の昼頃近所の様子を見に出かけた。車の通行が少ない道路はまだ雪がかなり残っている。鯉沼の近くにさしかかると西側の古木が見えない!

鯉沼の堰堤工事をすると聞いているので、もしや切られてしまったのかと思った。念のため、近くで様子を見ることにした。堰堤沿いの道路は人の足跡もなく、新雪のままだった。杖の代用として持っていた鉄パイプを挿して雪の深さをメジャーで測ると25cmあった。降った直後で融雪してなければ30cm位あったかも知れない。

近づくと、古木は道路側に倒れていた。倒れた様子をデジカメで撮影。落葉樹なのだが、幹や枝にかなりツタが巻き付いていた。このツタは遠方からでも良く見えていた。帰路、田圃のパイプハウスが潰れているのを見た。覆いが無いパイプだけの部分は潰れず、覆いがある部分が潰れていた。また、男井戸川は雪解け水で増水が始まっていた。

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あの古木は相当長い間鯉沼の辺に立って倒れずにいたので、なぜ倒れたのかその理由が分からなかった。帰宅してから、デジカメ画像をながめながら考えた。確か、雪が止んだ直後に強風が吹いたと思った。AMEDASデータで瞬間風速がかなり大きかったので特記していた。それが「最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 18.0(北西) 16:02。」というデータである。北西の風から、北の沼側でなく南の道路側に倒れているので強風が原因だろうと思った。

伊勢崎の10分毎のAMEDASデータでは、13:40 0.5 mmで降り止んでいる。最大瞬間風速はそれから、ほぼ2.5時間後に吹いている。単に、18.0m程度の最大瞬間風速ならば、今まで耐えてきたのではないかと思った。そこで倒れる原因として推定したのが、雪とツタ。降雪が融けずにツタの葉に残っていれば、相当の重量と風圧がかかる。ツタは相当高くまで巻き付いているので、雪により重心も高くなり樹体の上部に相当風圧を受けたのかもしれない。風と雪とツタという三つの要因が作用して倒れたと推定したわけだ。

今日、機械力を使えば、大木でも一日で片付ける事が出来る。あの古木が無いのを見て一瞬切り倒されたかと思ったが自然災害で倒れたようだ。改めて自然の脅威を感じる。いつも見慣れている古木なので、残念ではある。残りの一本もやがて切られてしまうのか。単調な寂しい風景になってしまいそうだ。

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