2014年5月22 日(木)
昨日は雨後曇り。最高気温(℃) 19.7 00:07。最低気温(℃) 15.2 10:58。ざっそう句:雨音を 聞いて楽しも 播いた種。待望の雨。畑土は乾燥してサラサラだったがこれで一息つけそうだ。宅内閑居。WEB調査等。インターネットが使えて便利になったが探している情報が必ず見つかる訳ではない。WEB上には無い情報かも知れない。ポットに播いた、オクラ、メロン、スイカが発芽してきた。こちらは毎日灌水した。最初に買ったミニトマトは忘れて放置したので枯れる寸前。急いでポットごと水に浸けたが助かるか。松の緑枝が伸び放題。ずっと前に棒でたたき落とせば何とかなると教えられ試したことがあった。結局、クタビレ儲けだった。上に伸びようとするのが松本来の性質だ。理化学研究所が植物の生長ホルモンを受容する遺伝子を特定したと同所のホームページに記事があった。植木の形ができたらそれ以後は成長ホルモンが効かなくなる処理ができれば手入れが楽になる。それよりも盆栽技術の方が安上がりか。
理化学研究所は、「植物ホルモン「サイトカイニン」の輸送を担う遺伝子を同定。;http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140429_2/。(2014年4月29日))」というタイトルで、「要旨:理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、植物ホルモン「サイトカイニン[1]」の長距離輸送の鍵となる遺伝子「ABCG14」を同定しました。これは、理研環境資源科学研究センター(篠崎一雄センター長)生産機能研究グループの木羽隆敏研究員と榊原均グループディレクター、浦項工科大学(韓国)のヨンスク・リー教授、チューリッヒ大学(スイス)のエンリコ・マルチノイア教授らによる国際共同研究グループの成果です。 植物は発達や環境変化に応じて、無機養分や水を吸収する「根」と光合成を行なう「地上部」、この2つの役割の異なる器官のバランスを最適化します。このとき、器官間の情報のやり取りを担うシグナルの1つがサイトカイニンです。サイトカイニンは道管[2]や師管[2]を介して根と地上部の間を移動し、器官間のシグナルとして働くと考えられています。しかし、サイトカイニンの器官間輸送の仕組みは明らかになっていませんでした。 共同研究グループは、サイトカイニンの欠乏時に現れる地上部の矮化(通常より小さな形で成熟すること)を示すabcg14変異体を見いだし、解析しました。その結果、abcg14変異体では道管を介した根から地上部へのサイトカイニンの輸送が滞ることが分かりました。これにより、abcg14変異体の原因遺伝子「ABCG14」が、サイトカイニンの根から地上部への輸送を担う重要な因子であり、根から地上部へと輸送されるサイトカイニンが、地上部の成長を促す作用をもつことを明らかにしました。」と報じた。
2014年5月21日の天気(AMEDAS)
TAVE= | 16.9 | NO DATA |
TMAX= | 18.9 | 最高気温(℃) 19.7 00:07 |
TMIN= | 15.3 | 最低気温(℃) 15.2 10:58 |
DIFF= | 3.6 | |
WMAX= | 7.8 | 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 14.2(北西) 19:39 |
SUNS= | 0.1 | NO DATA |
RAIN= | 58 | NO DATA |
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日々農天気:果樹を楽しむ(接木に挑戦):レモンの接木
色々な果樹等の接木を始めたが、最近はやや縁遠くなっていた。接木用具を保管していたパイプハウスが大雪で倒伏。接木どころではなくなった。ようやく、パイプハウスも中に入れる程度の高さまで押し上げた。接木の最適シーズンは過ぎたが、遊びとして実験するには良かろうと久しぶりに接木に挑戦した。
レモン樹は二本あったが、桝井農場から購入したレモンは枯らしてしまった。やはり寒さに弱いようだ。残りの一本は、2007年にイシドウのから購入した株のようだ。以前3個着果したと記録があるが食べた記憶は無い。やや日陰気味の、高めの樹木の近くに植えてある。幸い枯れずにいるが、樹勢は余り強くない。
台木は、接木に失敗して放置されていたのを使用。管理なしで、辛うじて新枝が伸び出した株だ。穂木も、発芽や開花していない、日陰者?を使用。駄目なコンビだが、そういう組み合わせが面白いのではないか。レモンの穂木を削るとすっきりとする香りが漂ってきた。接木で遊んで、レモンの香りでアロマテラピーも出来てしまうのは贅沢過ぎるか。
レモンの蕾は膨らんでいる。開花が近いようだ。温州ミカン等は開花中で、接木には遅い。ところで、接木を始めた頃は、実験ノートを丹念に付けていたが、最近はそれもサボっている。理化学研究所の某ミズDrではないが、「実験ノートはありま~す。」在職中は、仕事のほとんどが実験だったので、実験ノートは不可欠であった。毎月、上司に業務の進捗状況を月報として提出していた。
昔の英語メール(ビジネスレター)では、女性の敬称に、未婚か既婚かでミス(Miss)とミセス(Mrs.)を使い分ける習慣であったが、男性はMr.だけなので、男女差別と考えられ、ミズ(Ms.)を初めて使った時の事を思い出した。女性の社会進出を反映して習慣も変わってきたのだろう。数十年前の事だが、学校の授業で習った事が通用しなくなった例だ。
ショックだったのは、当時共産圏国のポーランド企業と仕事をした時の事だ。課長が女性でその部下が男性だった。お互いに外国語となる英語で黒板を前に身振り手振りで技術的会話をした。日本もそんな時代が来るのか。
接木の基本中の基本は、穂木と台木の形成層を合わせる事。形成層の癒合を確実にするため、切り口は限りなく平坦で、無菌が理想。実際は、無数の不確実な条件があり、接木の失敗と成功とその出来映えが分かれる。
久しぶりに、接木ナイフを研いだ。研ぎ水を拭き取らずに数分放置していたら、もう錆が出ていた。ところで、例の理化学研究所の某ミズDrの実験ノートが公開されたようだ。ありゃ実験ノートでは無いという人もいる。実験の名人ならノートも不要?確かに、将棋の名人は、棋譜はすべて覚えているだろう。芸事の世界では結果を出すだけで良いが、科学の世界ではプロセスそのものが重要なのだろう。なぜなら、プロセス一つ一つに科学的な意味があるのだろうから。