老人の寝言:『いわゆる村山談話』を読む!;雑草の 背丈と怖さ 正比例。1507。

2015年7月25日(土)
昨日は晴れ時々曇り。最高気温(℃) 34.7 14:36。最低気温(℃) 25.3 04:46。ざっそう句;雑草の 背丈と怖さ 正比例。梅雨が明け、蝉が鳴き出し、祭りの笛太鼓の音が聞こえてくる。いよいよ夏本番だ。雑草が腰まで伸びると、その中に飛び込むのがイヤになる。畑の通路を確保しようと少しばかり草を刈る。原始的な鎌による手刈りだ。一向に進まない。今度は三角ホーでなぎ倒す。雑草のジャングルが緑の絨毯に変身だ。発想を変えて背丈を伸ばさなければ雑草も敵ではないゾ。無理をするとやばいと思い畑から撤退。軒下の温度計は34℃であった。宅内閑居。古本。二回目に蒔いたコーンが急に伸びて雄穂が出ている。こちらは、自分の背丈以上あるのでもう雑草に負けないだろう。三回目は雑草と競合中。枝豆の葉が虫に食われて編み目のようになっている。敵もさる者。やはり雑草より野菜の方を狙うようだ。

2015年7月24日の天気(AMEDAS)

TAVE= 29.1 NO DATA
TMAX= 34.1 最高気温(℃) 34.7 14:36
TMIN= 25.3 最低気温(℃) 25.3 04:46
DIFF= 8.8 NO DATA
WMAX= 5.6 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 10.5(東) 17:23
SUNS= 4.6 NO DATA
RAIN= 1 NO DATA

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老人の寝言:『いわゆる村山談話』を読む!

安倍首相の戦後70年に際して発表されると伝えられているいわゆる戦後70年安倍談話発表の期日が迫っている。ただ、その期日は8月15日以前になるのではないかと予想されている。今まで、『いわゆる村山談話』を読んだ記憶は無い。

そこで調べてみると、外務省のホームページに掲載されていた。正式名称は『「戦後50周年の終戦記念日にあたって」(いわゆる村山談話)』との事だ。この文書の英語版、中国語版、韓国語版も同ページに掲載されている。その英語版のタイトルは「Statement by Prime Minister Tomiichi Murayama
"On the occasion of the 50th anniversary of the war's end"(15 August 1995)」になっている。

この村山談話は、日本の「敗戦」50年に際して発表されている。この「敗戦」は、英語版にも「after defeat in the war」と訳されており、この村山談話の背景を理解するキーワードになっている。仮に、日本が戦争に勝っていれば、この村山談話は出す必要は無かっただろう。

村山談話は、日本が歩んできた道とこれから歩む道を世界に示す一里塚としての役割を背負っているだろう。

日本国憲法第六十五条  行政権は、内閣に属する。

村山談話は内閣の閣議決定を経て発表されており、この談話が行政に与える影響力を担保していると考えられるのではないか。

日本国憲法第六十六条  内閣は、法律の定めるところにより、その首長たる内閣総理大臣及びその他の国務大臣でこれを組織する。
○2  内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。
○3  内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負ふ。

戦後70年安倍談話発表に際して、閣議決定は行われないという報道もある。ただ、閣議決定されなかった場合、戦後70年安倍談話がどのような価値を持ち、どのような歴史的評価を受けるか色々評価が定まらなくなるのではないか。当然、結果として内閣を纏めきれないと言う事と同然だから、内閣総理大臣としては厳しく評価されざるを得なくなるのはないか。見方によれば、閣議決定されない戦後70年安倍談話が発表されれば内閣総理大臣の独断専行に過ぎないという見方も可能になる。歴史に名を残すという夢が悪夢に近づく懸念はないのか。

戦後70年安倍談話の内容や閣議決定の有無はまだ藪の中だ。今なら、世界をあっと言わせるカードが切れるだろうが、それに耐えられる胆力が発揮できるかも不明だ。だが、時は止まる事ができない。泰山鳴動して鼠一匹という諺もある。さあ、どうするか。

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以下は外務省ホームページ掲載の「いわゆる村山談話」の引用である。読み易いように段落に分けた。段落の最初と最後は理解増進のためその部分の英訳を追加した。

BOで編集

「戦後50周年の終戦記念日にあたって」(いわゆる村山談話;平成7年8月15日)
村山談話へのリンク
出典: http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/07/dmu_0815.html
村山談話 本文(仮に段落に分ける) 主なキーワード 解釈
段落1  先の大戦が終わりを告げてから、50年の歳月が流れました。今、あらためて、あの戦争によって犠牲となられた内外の多くの人々に思いを馳せるとき、万感胸に迫るものがあります。(この段落の英語版:The world has seen fifty years elapse since the war came to an end. Now, when I remember the many people both at home and abroad who fell victim to war, my heart is overwhelmed by a flood of emotions.) 「先の大戦」、「50年の歳月」、「犠牲」、「思い」、「万感」 ①大戦の回顧、②犠牲者の追悼
段落2  敗戦後、日本は、あの焼け野原から、幾多の困難を乗りこえて、今日の平和と繁栄を築いてまいりました。このことは私たちの誇りであり、そのために注がれ た国民の皆様1人1人の英知とたゆみない努力に、私は心から敬意の念を表わすものであります。ここに至るまで、米国をはじめ、世界の国々から寄せられた支 援と協力に対し、あらためて深甚な謝意を表明いたします。また、アジア太平洋近隣諸国、米国、さらには欧州諸国との間に今日のような友好関係を築き上げる に至ったことを、心から喜びたいと思います。 「困難を乗りこえ」、「平和と繁栄」、「私たちの誇り」、「英知とたゆみない努力」、「敬意の念」、「世界の国々から寄せられた支 援と協力」、「深甚な謝意」、「友好関係」 ①敗戦からの復興、②首相として国民への敬意表明、③世界の国々の支援と協力に対する謝意表明、④世界の国々との友好関係樹立を歓迎。
段落3  平和で豊かな日本となった今日、私たちはややもすればこの平和の尊さ、有難さを忘れがちになります。私たちは過去のあやまちを2度と繰り返すことのない よう、戦争の悲惨さを若い世代に語り伝えていかなければなりません。とくに近隣諸国の人々と手を携えて、アジア太平洋地域ひいては世界の平和を確かなもの としていくためには、なによりも、これらの諸国との間に深い理解と信頼にもとづいた関係を培っていくことが不可欠と考えます。政府は、この考えにもとづ き、特に近現代における日本と近隣アジア諸国との関係にかかわる歴史研究を支援し、各国との交流の飛躍的な拡大をはかるために、この2つを柱とした平和友 好交流事業を展開しております。また、現在取り組んでいる戦後処理問題についても、わが国とこれらの国々との信頼関係を一層強化するため、私は、ひき続き 誠実に対応してまいります。 「平和の尊さ、有難さ」、「過去のあやまちを2度と繰り返すことのない よう、戦争の悲惨さを若い世代に語り伝え」、「近隣諸国の人々と手を携えて」、「世界の平和」、「深い理解と信頼にもとづいた関係」、「日本と近隣アジア諸国との関係にかかわる歴史研究を支援」、「平和友 好交流事業を展開」、「戦後処理問題」 ①平和の尊さ、有難さを忘れずに、過去のあやまちを2度と繰り返すことのない よう、戦争の悲惨さを若い世代に語り伝えてゆく責任、②近隣諸国の人々と提携し世界平和を促進、③政府として、平和友 好交流事業を展開④戦後処理問題も、 誠実に対応すると首相として決意表明。
段落4  いま、戦後50周年の節目に当たり、われわれが銘記すべきことは、来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。 「銘記すべきこと」、「歴史の教訓」、「平和と繁栄への道を誤らない」 歴史の教訓に学び道を誤らないことを広く世界にアピール。
段落5  わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国 の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらた めて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。 「国策を誤り」、「戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ」、「植民地支配と侵略」、「多大の損害と苦痛」、「痛切な反省」、「詫び」、「この歴史がもたらした内外すべての犠牲者」 「~。私は、~。~。」:首相としてのメッセージ。
段落6  敗戦の日から50周年を迎えた今日、わが国は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを 通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません。同時に、わが国は、唯一の被爆国としての体験を踏まえて、核兵器の究極の廃絶を目指 し、核不拡散体制の強化など、国際的な軍縮を積極的に推進していくことが肝要であります。これこそ、過去に対するつぐないとなり、犠牲となられた方々の御 霊を鎮めるゆえんとなると、私は信じております。 「深い反省に立ち」、「敗戦の日から50周年」、「独善的なナショナリズム」、「責任ある国際社会の一員」、「国際協調」、「核兵器の究極の廃絶」、「国際的な軍縮」、 「~。~と、私は信じております。」:首相として信念。
段落6  「杖るは信に如くは莫し」と申します。この記念すべき時に当たり、信義を施政の根幹とすることを内外に表明し、私の誓いの言葉といたします。(この段落の英語版:It is said that one can rely on good faith. And so, at this time of remembrance, I declare to the people of Japan and abroad my intention to make good faith the foundation of our Government policy, and this is my vow.) 「杖るは信に如くは莫し」、「誓いの言葉」 首相として国内・世界に向けた所信表明。「杖(よ)るは信(しん)に如(し)くは莫(な)し」出典は:『春秋左伝』襄公8年(杖莫如信)とか。

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