記憶装置

2008/9/19

記憶装置

現在使用のパソコンの能力は

クロック400MHz、HDD6G、MEMORY 128M+64M。

人間で言えば後期高齢者以上に違いない。

パソコンに関しては8ビット時代から遊んできた。

人間の頭脳の働きを機械にやらせる事、人間と機械の対応に

興味があったこともパソコンと長くつきあってきた理由の一つかもしれない。

趣味なので金はかけまいと思いつつ結構な額をつぎ込んだかもしれない。

OSをフロッピーから読み込む時代は実用性が今ひとつだった。

HDDが使えるようになると、使い勝手が格段に向上し、実用化の時代になった。

これは記憶装置が機能的にCPUと一体化したことによるのだろう。

人間の頭脳の構造に一歩近づいただけかも知れないが。

一時期FDD以前にカセット磁気テープが使われたが短命に終わった。

道具としては価格が普及の決め手になる。

今日では1TBのHDDも手に届く範囲にある。

1GのUSBメモリーが千円前後で買える時代になりFDは絶滅寸前だ。

パソコンを使っているといつも漠然とした不安がある。

記憶装置や記憶メディアの信頼性である。

いつ記憶が消えるか分からない不安。

装置があってもメディアがあってもどちらかが

不調になれば記憶は取り出せなくなってしまう。

長期的には装置もメディアも世代交代してしまう。

2~3世代前の記憶は徐々に遠くなってゆく。

紙と鉛筆は、原始的だが、長期的信頼性、利便性でまだ、まだ健在だ。

記憶など1~2年ももてば十分だと割り切ればそれまでだ。

しかし、何十年も何世代も伝えたい記憶もあるのではないか。

それが何かは知る必要はないかもしれないが。

残された記憶の断片から記憶を復元しようとする人が現れるだろうから。

その手がかりだけは残しておく必要があるように思う。