2008/12/7
馬小屋から兎小屋へ
藁葺きの納屋の南東の一角に馬小屋があった。馬は農家では家族の一員という位大事にさ
れていた。当地にもお馬の親子の愛情話を伝える記念碑がある。また、馬頭観世音というの
が祭られている。父が復員する時に馬を一頭連れてきたらしいが、その馬がいなくなった後
は馬小屋は風呂場と兎小屋になった。兎はリンゴ箱程度の金網を張った箱で飼った。小家
畜として育てて大きくなると兎屋さんが回ってきて買ってくれた。小遣い銭程度であったが貴
重な収入源で、兎を飼うのは老人や子供の仕事であった。かごを持って兎の餌取りも当然
子供の仕事であった。友達と連れ合って畑や田んぼで草取りをした。当時はまだ害獣である
イタチが周辺に棲息していた。油断すると鶏や兎はイタチが小屋に入り込み被害を受ける。
馬小屋で兎を飼ったのは人の行き来の多い場所なのでイタチ対策もあったかもしれない。