2008/12/31
「大地」を読む
昨日は恒例の餅つきを行い、何とか正月を迎える準備が一歩進んだ。ぽっかり空いた自由
時間に読書ができるのは、最高の贅沢かもしれない。「高山彦九郎の実像」を拾い読み。
中学校を卒業し、高校に入学するまでの短い期間は、何のとらわれもない自由な時間があっ
たように思える。そんな時に、叔父さんに勧められた小説が「大地」であった。女流作家、パ
ール・バックが中国を舞台に書いた小説であった。今では、その主人公がワンルンといった
位しか覚えていない。当時の年齢でこの小説を十分に理解できたか何とも言えない。ともか
く、分厚い本を読み通しただけで何となく充実感があった。それで、叔父さんが高校生になる
自分に勧めた理由を今となって考えている。叔父さんも「大地」を読んで感動したのだろう
か。おじさんも若い時があったのだからと。ともかく、同じ小説を読んだという体験を共有する
ことにも何らかの意味があると思う。