桑繊維の着物

2008/12/13

桑繊維の着物

桑の皮剥ぎは終戦後の物資の欠乏を思い出させる手仕事であった。蚕が大きくなると桑の

枝に葉が付いたままで餌にする。上簇後に枝と蚕の糞等が残る。この桑の枝から糞等を振

り落としてから桑の皮剥ぎをする。子供だったので皮を何に使うか分からなかった。聞くとこ

ろによると、その皮をたたいて軟らい繊維にして布に織り上げるとのことであった。そう言え

ば、なにかゴワゴワとした着物を着せられた記憶がある。桑の繊維で作られた衣服を着るほ

ど物資が不足していた時代があったのだ。しかし、貧しいという感覚は無かった。貧しいとい

う感覚は相対的なもので、まわりが皆同じ状況なのでそれがあたりまえであったわけだろう。

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