2009/1/26
お忍びの京都行き
高校時代の記憶はどういうわけか余りない。大学受験という目先の事で頭が一杯で、そのた
めに行動も束縛されていたのであろか。そんな中で、修学旅行は日常の束縛から解放され
る良い機会であった。会社に入って関西方面の同僚に聞いたら、旅行は東京方面であった。
関東の学生と逆方向でだが同じような体験をしていたかもしれない。二泊三日の旅程で大阪
に宿泊したとき、数名の友達と京阪に乗り京都までお忍びででかけた。予定の中の自由行動
とは異なり、無断外出には違いなかった。唯一の収穫は店のおばさんの柔らかな京都弁を
聞くことができたことであった。これが、お店のお嬢さんならば胸はワクワクして記憶は鮮明
に残っていたかもしれない。ところが、店のおじさんも同じような京都弁をしゃべったので愕然
としてしまった。ともかく予定外の行動で羽を伸ばし、小さな冒険のスリルを味わい、お咎めも
なかった事で少し大人らしい自信をつけたのも事実である。