2009/3/18
LED表示の腕時計
LEDとは発光ダイオードの事である。小さな光を出すには豆球が使われるていたのであるが
固体の発光素子が発明されてその用途が急速に拡大した。最初に実用化されたLEDの発
色は赤色であった。緑、青の発色をするダイオードの発明は期待感が非常に高かったが実
用化され始めたのはここ十年足らずのことである。RGB三色が揃えばほとんどの色が合成
できて画像のカラー表示が可能になる。半導体メーカーとしてこの発光ダイオードと腕時計の
チップを組み合わせてLED表示の腕時計の開発が行われた。今日、腕時計の表示に液晶
が多用されているが、当時は液晶の信頼性が確実ではなくどのくらいの寿命があるかはっき
りしなかった。従って、LEDが表示装置として使われた。しかし、LEDは発光のためにかなり
電流を流す必要があり、電池寿命と関係する。LED表示のデジタル腕時計ができたが、時
刻をみるときだけスイッチを押してLEDを点灯させる方式であった。ともかくデジタル電子式
腕時計がこのような新しいチャレンジ精神でうまれた意義は大きい。今日低価格帯の腕時計
はほとんど液晶表示のデジタル方式である。百円ショップに並んでいる腕時計を感慨深く見
ていると、表示されている時刻は大体同じ時刻を示している。製造の検査工程で時刻設定さ
れていると考えると、出荷されてから店頭に並んでいる間に狂った時間をデジタル表示してい
る事にもなる。それが大体合っていたのである。たかが百円と馬鹿にはできないと思って買
い求めて試用中である。防水仕様で無い点に注意すれば日常生活には支障無く使えてい
る。