2009/3/30
コンピュータのワープロ
パソコンとワープロはほぼ並行して普及した。しかし、ワープロはメーカー独自の仕様であ
り、作成した文書の互換性も不十分であった。製品の普及の歴史を見ると駅伝のようにも見
える。チームがメーカー、選手が製品という対応だ。新しいレースのスタート時は新製品の登
場時ということになる。バトンが何世代に渡される間に段々勝負がついてくる。しかし、ワープ
ロにはパソコンという別なライバルがいた。自分は最初から文書作成はパソコンでしていた。
しかし、あるメーカーのワープロでCP/Mというソフトが動くということで、パソコンマニアが関心
を持った。ついに、自分もそのワープロを買ってCP/Mで遊んだ事を思い出す。ワープロも言
葉を代えればプリンター付き文書作成専用コンピュータなのであった。LINUXをOSとした専
用製品をパソコンとして使うマニアもいるようだ。ともかく、専用機は専用機としての便利さの
代償として色々な不便さが生じてくる。会社でも文書作成にワープロを使用する事を中止し、
パソコンに統一したのも総合的な判断であったと思う。結局今日ではワープロもパソコンに吸
収されてしまった。これはメーカーの選択でもあり消費者の選択でもあったようだ。