柱にかかったマントの影 2009/4/11 柱にかかったマントの影 こわさの裏には何か説明できない不安があるようだ。幼少時で何歳くらいか覚えていない。 古い家の土間の柱に雨具のマントがつるされていた。農家のありきたりの風景かも知れな い。夜になって寝付く前にそのマントを思い出すと何となくそこに人がいるような気がしてこわ くなったことを思い出す。ところがこわいと声を出すこともできない。柱には振り子式の柱時計 が静かに時を刻んでいる。この音さえもこわくなった。怖い昔話等を話を聞かされたためであ ろうか。 « 前の記事 次の記事 »