2009/4/26
尺取り虫捕り
農業が中心の地域の学校なので、農家の生徒は労働力を期待されていた。家の手伝いで生
徒の大半が休んでは授業も進まない。そんな訳か、農繁休暇というものがあったように思う。
課外授業の一環という位置づけなのか、桑畑の尺取り虫捕りも行った記憶がある。生徒が
、ガラス瓶等を持って桑畑に入り、尺取り虫を捕獲するのである。丁度、桑の葉が出始める
頃であったかもしれない。尺取り虫が、桑の幹に立っている姿は丁度桑の枝に見えて、これ
を探すのが何となくスリルがあった。桑の葉は蚕に与えるので殺虫剤を使わずに人海戦術で
手で捕獲するのは合理的ではあったと思う。養蚕も既に廃絶の危機に直面している。今は、
絹があちこちの国から安く入ってきて養蚕も成り立たないと父が嘆いてから既に何十年もた
っている。世界に流通する産品の輸出輸入国は時代と共に代わる。これは避けがたいことな
のか。