白丁花

2009/5/16

白丁花

一発で漢字変換ができた。しかし、あの花は何という花かと思い出すのに苦労する花であ

る。かって、我が家の坪山の生け垣になっていた。そこに赤い鮮やかな霧島ツツジが咲い

た。その坪山は今は無くなったが、当時の白丁花と霧島ツツジと思われる株が今日まで健在

である。樹高1メートル足らずだが、樹齢は50年以上となっていると思われる。大きくなること

もなく小さくなることもなく、何とか毎年花を付ける。植木としては理想的な状態である。しか

し、その存在感が余り感じられない。時に名前を思い出し、時に忘れるのもそのためであろ

う。庭木の古参格であるのには間違いない。ともかく、そこのそれがあるから何かを思い出す

手がかりとなるのである。人間忘れたくない事も忘れるのが常であり、その逆に早く忘れたい

ことはなかなか忘れられない。毎年、あまり馴染みはないが知らないこともない小さな花が庭

先に咲くのは小さなぜいたくなのかもしれない。