2009/5/12
できなかったゴルフ
かってゴルフは高級な遊びであったようだ。ともかく金と時間がなければゴルフができる身分
になれなかった。そのゴルフもバブルと共に大衆化してサラリーマンも手が届くようになった。
大学の電磁気の先生がゴルフに関する本を書いた。これは先生の余技の研究書でもあった
ようだ。余技と言えども研究すると奥深いテーマがあるようだ。社会人になってゴルフに誘わ
れたこともあった。しかし、どうしてもその誘いに乗れなかった。まだ父親が元気で農作業をし
ていた。農作業の基本はテンガを振る事でもあった。父親が懸命にテンガを振っているの
に、せがれが能天気にゴルフのクラブを振っている事になにがしかの罪悪感を感じたのも一
因であった。接待ゴルフが問題になると会社も自粛を求めたこともあった。ともかく、今日で
は農家のおやじもゴルフをやる時代になった。ゴルフ用語もルールも全然分からない。リサイ
クルショップで一本百円程度のクラブを買って気まぐれに振り回した事があった。まだゴルフ
に手を出そうとする気持ちになれない。