2009/8/23
リヤカー引き
幼少時にした仕事にリヤカー引きがあった。刈り取った麦、稲等の作物を束ねてリヤカーに
積んで運んでくる。何とか子供にも出来る仕事であった。今日では刈り取りと脱穀を現地でコ
ンバインを使って同時に行うので、こういう運搬のみの仕事は不要になった。人力の徒歩で
引くのは大変なので、やや大きくなってからは自転車や原付二輪車で引いたこともある。昔
は、動力を発生するエンジン部分も自分の身体を使ったのだから農業は体力的にきつい仕
事であった。さすがに、物の運搬に牛馬をつかう事はなかった。しかし、耕耘には牛馬を使っ
た。すきかけけや代かきである。その後、牛馬に代わり耕耘機が使われるようになった。そ
の頃は学生時代でほとんど農業の手伝いはしなかった。耕耘機の運転を覚えたのは父が亡
くなってからである。トラックが普及する前にはこの耕耘機に運搬車を連結して運搬用にも使
った。これに野菜等を積んで遠方の市場まで運んだそうである。農機か機械化することによ
り、労働のきつさは改善されたが、機械化のコストは上昇する一方である。