どじょっこだの

2009/8/7

どじょっこだの

はるになれば しがこもとけてとなつかしい響きの歌である。これは音楽の授業とは別に小学

校の担任の先生が教えてくれた歌であったと思う。外にも、かあさんのうた等も教わったよう

だ。うたごえ運動が始められたのが終戦直後、最盛期が1960年代であったという。今思うと

我々も間接的に社会の流れの中にあって色々な歌を歌ってきたのであろう。多分、音楽の教

科書にはのっていない歌であったと思う。どじょっこだの ふなっこだの歌が作られたのが昭

和十年代、親達の青年時代であったようだ。うたごえ運動とはどちらかというと生活の歌が中

心であったように思われる。如何にして食うかという問題が支配していた時代にふさわしかっ

たのかもしれない。働かざる者食うべからずという言葉も授業の中ではなく実体験として覚え

た。新興国の子供達が働いて生活の糧を稼ぐ姿が報道されることがあるがそれと同じ事を

終戦直後の子供達はやってきたのであろう。日々の生活のために子供達も駆り出されてい

たのである。