2009/11/29
コマ回し
正月前後の子供の遊びには、竹馬、羽子板、たこ揚げ、コマ回し等があった。女児の遊びを
男児が行う事はあったが、その逆は少なかったと思う。コマにもべーゴマ、だっちょうゴマ、と
普通のコマの三種類位あった。友達と一斉に回して回転する時間の長さを競った。これも、
ひもの巻き方、引き方等色々ノウハウがあった。だっちょうゴマはひょうたん型をしたコマで、
倒れそうになった時、ヒモでコマの下半部を叩くと元気良く回り出すので、別の遊び方が出来
た。ヒモで回転エネルギーを印可して、摩擦による回転エネルギーの低下を補っていた訳で
ある。そんな時に、究極的な時間延長技術が登場した。それは、コマの軸の最下部の細まっ
た部分に、鋼鉄製のベアリングを埋め込むことであった。ベアリングは自転車やかどこかで
手にいれたとおもう。これを埋め込んで平らな面の上で回すとかなり長時間回ったように思
う。しかし、その結末ははっきり覚えていない。ぐるぐるいつまでも回っているコマをじっくり見
つめているのはどうしても老人臭くなって飽きがきたのかも知れない。ともかく、子供の遊び
は気まぐれであるが、熱中する時は良く熱中した。そこに、思いがけない新発明が登場した。
子供の頃から独創性を伸ばす訓練も有意義であろう。