2010/7/5
輪廻のトンネル:喪失感
誰でも喪失感を味わうだろう。しかし、それも徐々にうすれてゆく。Googleで検索してみた。
(2010/7/4)
Google検索:喪失感 に一致する日本語のページ 約 837,000 件中 1 - 20 件目 (0.18 秒)
喪失感の裏返しの幸福感はどうであろうか。
Google検索:幸福感 に一致する日本語のページ 約 1,410,000 件中 1 - 20 件目 (0.16 秒)
Yahoo!検索:喪失感 で検索した結果 1~20件目 / 約3,920,000件 - 0.52秒
Yahoo!検索:幸福感 で検索した結果 1~20件目 / 約6,490,000件 - 0.45秒
日々、少しでも幸福感が味わえれば、ある時に喪失感が支配的であっても徐々に喪失感より
幸福感が上回って行くというのが人間の心情の傾向かもしれない。
ところで、喪失感の原因も無数にある。一度に大切な物、大きな物、多くの物を失ってしまう
とやはり大きな喪失感が残る。仕事も部下も肩書きも喪失感を与える原因ではある。しかし、
振り返って見ると、そういう空白になった筈の部分は全て埋め合わされ自分が今いる部分は
空白では無くなっている。そこに、何とも言えない世界のダイナミズムを感じる。自然は真空
を嫌うという言葉があるが、どこかに空白が生まれればそこを何かが埋めてくれる。そんな
事を思うと変な心配はしない方が良さそうである。一昼夜経て喪失感の反対が幸福感と考え
たことがしっくりしない事に気付いた。幸福とは心が満ち足りている事またその様と辞書にあ
る。喪も失も失うの意味。幸も福も失うの反対の意味がない。喪失⇔獲得ならば反対の意味
がはっきりする。しかし、心理状態を獲得という語で表すのも不適なようだ。喪失は引き算
(-):あるべきものが無くなること。これから連想すると足し算の語として満足があった。満も
足も足し算(+)である。足はたりる意味であるべき物がある。あるべき物が無いときに足し
算をしてその空白を埋めるのが満足と解釈ができる。そういう心理状態を示すのが満足感と
いえると思われる。満足感を検索してみる。
Google検索:満足感 の検索結果 約 20,000,000 件中 1 - 20 件目 (0.21 秒)
Yahoo!検索:満足感 で検索した結果 1~20件目 / 約23,000,000件 - 0.35秒
喪失感に対して圧倒的に多い。不思議にGoogleもYahoo!も同じオーダー。満足感の前に喪
失感は掻き消されそうである。思うに大きな喪失感と大きな満足感はほぼ同じオーダーでは
ないか。そう毎日あるものではない。満足感というと真夏に冷えたビールをぐいと飲み干すコ
マーシャルを思い出す。広告が小さな不満(欲望)を掻き立ててそのすき間に賞品を押し込
む。そんな満足感を引き算すると本当の満足感が見えてくるような感じがする。その点喪失
感は余り商売に通じない。長い時を経てじっくり熟成されるのにふさわしい心情なのかもしれ
ない。