雑草句録:無縁墓場

2010/10/2

雑草句録:無縁墓場

■曼珠沙華無縁墓場にまた咲けり

秋の彼岸の墓参りの帰り道にある無縁墓に線香を供える時がある。猛暑で花の時期がずれている(10日くらいの遅れ)という情報もあったようだが、墓地の曼珠沙華は今年も彼岸に咲いていた。木陰に入る時間帯があるので余り暑さを感じていないのかもしれない。今年は雨降りで無縁墓場は通り過ぎてしまった。

追記:旧句改作。「又さけり」を「また咲けり」に修正した。ATOKは文語体に対応していないようで、「咲く」意味まで解釈して変換してくれないので、入力時のチェックをさぼったままだったようだ。旧句は一度ブログに出した。幼少の頃は彼岸花と言っていて、墓地と関係するイメージがあった。赤い派手な色だがなんとなく近寄り難かった。最近は曼珠沙華を観賞用に大量に育てている地域グループもあるようだ。時代により、花に対するイメージも変わってくるのであろう。水仙のように葉は春から夏に出て、その葉が枯れて見えなくなった後に花だけがさくので不思議な咲き方だ。

もう十数年前だが、会社の四国出張時に、電車からみた田んぼの畦に曼珠沙華が沢山咲いていた風景を見て、なにか異境に来たような気がした事を思い出した。曼珠沙華の球根は有毒との事でネズミやモグラから畦を守るために植えられていたのかもしれない。

WIKIPEDIA(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%8A:最終更新 2010年10月1日 (金) 14:46 )の記事が参考になった。葉が出るのは秋に花が咲いてからと言うことで、春から夏にかけては葉が出ていないのが正しいようだ。以下はWIKIPEDIA記事の生態関係部分の引用である。

:「 分布など [編集]
北海道から琉球列島まで見られる。自生ではなく、日本には中国から帰化したものと考えられる。その経緯については、稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入してきて広まったといわれているが、土に穴を掘る小動物を避けるために有毒な鱗茎をあえて持ち込み、あぜや土手に植えたとも考えられる。また鱗茎は薬になり、救荒食でもある。そのような有用植物としての働きを熟知しての運搬の可能性も無視できない。

人里に生育するもので、田畑の周辺や堤防、墓地などに見られることが多い。特に田畑の縁に沿って列をなすときには花時に見事な景観をなす。湿った場所を好み、時に水で洗われて球根が露出するのを見かける。なお、山間部森林内でも見られる場合があるが、これはむしろそのような場所がかつては人里であったことを示すと見るべきである。

また、日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、三倍体である。故に、雄株、雌株の区別が無く種子で増えることができない(遺伝子的には雌株である)。中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。」