2010/10/3
雑草句録:栗の実
■栗の実を拾えど食うひまなき畑仕事
何かまとまりのない字余りの一句であるが、一行日記のような句作をしているので、相変わらず以前と同じ状況だと思い出す役にはたっている。実態は栗拾いするヒマが無く、いざ、ヒマになった頃に栗拾いをするとほとんど虫食いになっている。鬼皮がむきやすい、白栗やポロタンという品種を植えているがどうなるか。
追記:⇒ ブログ内「いとしきもの」WEBページの栗の部分へ。極幼少の頃、どこかの山林に山栗を広いに連れられて行った記憶があるが、誰と行ったのかも覚えていない。山栗は実は小さいが味が良いというのは、果樹の本と記憶が混同している可能性がある。ゆでて干した実を食べたのかもしれない。食味としてはホクホクとした粉質ではなく、やや粘質で天津甘栗ような感じがしたように思うがそれも確実な記憶でもない。ともかく、栗の実は口に入るまで色々手間がかかる。従って量もあまり食べられない。そう言う点ではスローフードとしてのんびりと食べることを楽しむのには適しそうだ。
ゆで栗の食べ方として、包丁で切ってスプーンでほじって食べる食べ方があるが昔はそんな上品な食べ方はしなかったように思う。前歯で皮をむいたり、爪でほじったりした。生の栗をかりかり食べた世代であるからそれが当たり前だったのだろう。栗の実で思い出すのが、青森県三内丸山遺跡から出土した栽培された栗の木で、日本古来の在来種らしいこと。クリの木は材が固いので色々なところで使われようだ。当時、どのような道具でクリの木の製材をしたのかも興味がある。