雀追い:いとしきもの

2010/10/1

雑草句録:雀追い

■稲刈りや雀追いのみ原始力

なぜ雀はたわわに稔った稲穂に群がるのか。あえて、疑問に思うことも無さそうだが、雀が人間に寄り添って生きてきたDNAを示しているのではないか。それにしても、あの地味な羽色とセンスのない鳴き声と人に余り近づかない性質は人と程々の距離を置くという生き残り戦略で成功している鳥かも知れない。山間地の人里から人影が消えると雀もいなくなるという話を聞いた。ともかく、稲作の肉体労働の部分はかなり解消されてきたが、雀の被害対策はまだ原始的な方法に頼っているのが実状のようだ。昔は人が雀を追う仕事もあったようなので、今は無人で雀対策が出来ているだけでも少しは進歩しているのかもしれない。

追記:今年の9月の最高気温を記録した京田辺市のデータにつる性植物の影響があったと2010/9/30に気象庁が発表した。以下にその抜粋を示す。

『アメダスの京田辺(きょうたなべ)観測所(京都府)の通風筒につる性の草が絡んでいたという事案が9月6日に明らかになったことを受けて、当庁では、全国のアメダス観測所等を対象として観測環境の緊急点検を実施いたしました。

 その結果、全国1,277箇所のアメダス観測所等のうち、気温については京田辺観測所の1箇所において観測環境が不適切であり、温度計に巻き付いていたつる性の草による気温観測データへの影響があったことが判明しました。また、雨量については15箇所において雨量計の上部に草が一部被さる等の不適切な環境であり、このうち6箇所については雨量観測データへの影響があったことが分かりました。これらの不適切な環境が観測データに影響していた観測所については、周囲の観測所やレーダーによる観測結果などを用いて解析を行い、観測環境の影響が現れていた期間のデータについては気象庁の統計には使用しないこととします。』

影響があって、そのデータの信頼性が乏しいと判断して、そのデータの使用をしない決定をした事になるが、何を基準にしてその判断になったかはっきりしない。正しく測定が行われていた<周囲の観測所やレーダーによる観測結果>との相関を取ったのかもしれない。そうならば、ある推定値が得られている可能性は考えられる。しかし、観測地点が異なれば(観測地点が余りにも近すぎれば意味がないから、コストを考えれば各地点間には有意の距離があるはずだと思う)、当然ミクロな気象変化までは相関が保証されないから復元したデータの公表を差し控えたのであろうか。小数点以下の気温となるとそのデータの扱いも難しそうだ。

最近、欧米ではCLIMATE GATEという呼び名で地球温暖化のデータ偽装が問題になっているようだ。この呼び方は、米国の政界を揺るがしたWATER GATE事件になぞらえたものらしい。日本では一般的な関心は低いようだが気になる問題だ。海面からの高度が高いところに設置されていた観測ステーションが数多く廃止されていて、単純にデータを平均すると必然的に平均温度は高くなるらしい。一度に廃止されずに少しずつ廃止されると、平均気温も少しずつ上昇するだろうという予想は何となく納得する。地球温暖化があるのか無いのかこれも、温暖化の定義を厳密にした上で正確な測定が保証されないと正しい判断が出来ないだろう。

地球温暖化については、いくつかの仮説が可能であろう。

(1)化石燃料によるCO2が原因である。

(2)化石燃料ではなく自然の短期的な変動が原因である。

(3)数値データの偽装が原因である。

(1)が正しければ、化石燃料の使用を止めれば温暖化は阻止できるが、(2)正しい場合は温暖化は阻止できない。(3)については、温暖化という現象を拡大して見せる意図が介在していると思われるが、自然科学的な解明以上に社会科学的に解明すべきことであろう。

疑問に思うのは、地球の温度とは、どのように定義されているのか、また一義的に定まるのかという点である。一義的に定まらなければ、自分の利益や主張に合うデータだけで選んで出して議論することになり、結局声がおおきい方の主張が正しそうだという事になりかねない。