雑草句録:火燃し番

2010/12/23

雑草句録:火燃し番

■餅つきの番を外され火燃し番

暮れの餅つきは我が家の恒例行事である。何家族か集まってみんなで餅をついて持ち帰った。父親が餅つきの現役から引退した後は正月を迎える準備等を餅つきの時にしていた。餅つき当番は子供や孫へと引き継がれた。ある時、父はもう餅つきも大変だからと言って子供達に餅つき機をかってやった。各自餅をつけるようにという気配りであったようだ。餅つきという行事に関してはいつか書いたことがある(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2008/12/post-732d.html)。この行事は年一回だけであるが何とか続けている。餅米をふかすのも、つくのも屋外である。かつての父親と同じような役をしているが、縄飾り等は作り方も教えられずに自己流の物を作っている。一時は稲藁も相当古い物を使った事がある。稲作をしていないので材料の手配が大変だ。今年は昨年の貰い物を使う予定だ。稲藁を手でなって縄にして、折った半紙と松葉と金柑の実を縄に挿して飾りとしている。半紙は切り方が解らないので、単に紙片を折るだけであり、白という象徴的な使い方。
ともかく身近にあるもので飾るところにゆかしさがあるのだと思う。