花と実を楽しむ:幹から直接咲く仲間はずれの桜

2012/4/26(木)
昨日は夕方まで晴れたり曇ったりの天気。夕方よりパラパラと小雨。接木樹の手入れと接木。夜会合。最近は接木用の良質の資材が手に入り、昔から見れば接木作業も非常に楽になったようだ。接木に関しては接ぎ穂と接木部の乾燥防止、と接木部の機械的強度の確保が重要なようだ。古い園芸関係の本を見ると、乾燥防止には、苔や土を使い、接木部の機械的強度の確保のためには縄やヒモで結束したりしているのがある。最近は、接木テープという便利な商品がある。テープをフィルム状に伸ばすと、そのフィルムを破って芽が出て、テープも自然に変質剥落するので、メンテナンスの省力化ができる。便利だが高価。接木部の機械的強度の確保のためには、ビニールテープやガムテープが使える。太い枝を接ぐ場合は、釘を使ったりもするようだ。いつか、そのような豪快な接木をしてみたい。今年は、これは良いアイデアだと思って、食品用のポリラップを使用して、台木の幹に枝を付けるような接木の実験をした。ポリラップなら安価で気楽に使える。穂木をポリラップでぐるぐる巻きにした。いよいよ発芽時期になったので、そのポリラップを外そうとしたが、何枚も重なって融着しているので、非常に手間がかかってしまった。薄くてすぐ破れそうなポリラップも枚数が増えると強度が増えていた。手間が掛かるのは、穂木を傷つけず、接木部にストレスを加えないよう作業する必要があるためだ。後のことを考えるとまだまだ工夫の余地がある。

2012/4/25(水)の天気

TAVE= 17.2
TMAX= 21.4 最高気温(℃)  22.2  14:47
TMIN= 14 最低気温(℃)  13.2  05:11
DIFF= 7.4
WMAX= 4.3 最大瞬間風速(m/s)   9.9(東)  15:35
SUNS= 5
RAIN= 0.5




花と実を楽しむ:幹から直接咲く仲間はずれの桜

先日、花見に出かけた。満開のサクラの気分を堪能するのも贅沢の一つかもしれない。花は、大体枝の先端に咲く。枝の先端は細胞分裂が盛んで伸びよう伸びようとしている。そこへ、花芽を作る刺激(花成ホルモン?)が加わると、細胞は花芽を作り出して、花を咲かせて、花の一生は終わってしまう。受精がうまくゆき実がなればその先が続く。そう、勝手に思っているのだが、花が咲くメカニズムも、相当に複雑なようだ。サクラの大樹は無数の花を付けるが、中にはへそ曲がりがいるようで、幹から直接咲く仲間はずれの桜の花がある。一体、何故なのかと思う。そういうへそ曲がりを探すのもまた楽しみではある。同病相哀れむの心境だ。潔く散る桜を愛でるのも結構だろうが、逆境にめげず踏ん張って咲く、二三輪のへそ曲がりサクラ花には、それなりの風情がある。
Sakura_mikini_saku