2015年3月24日(火)
昨日は晴れ。最高気温(℃) 13.1 09:57。最低気温(℃) 3.0 22:49。ざっそう句;理を捨てて リケンにはまる リケンかな。接ぎ木した苗を圃場に植える。ストレスが大きいので細かな管理が必要だ。ジャガイモ畑の土寄せ。雑菜が発芽しているので対策。ここ数日の杉花粉の飛散は多かったようだ。(http://kafun.taiki.go.jp/GraphSeason.aspx?MstCode=51010100&AreaCode=03)。マスク着用せずに活動。クシャミ多発。STAP細胞事件の幕引きが行われている。その山場が理事長の辞任のようだが、遅きに失したのではないか。地面の下には一触即発の不発弾が多数残されていて、その不発弾処理を完全に行わない限り、理研の科学者は安心して研究できないだろう。当然、日本の科学の不透明さは国際的信用失墜につながるだろう。急いで、幕引きをすればするほど、そのほころびは早く出るのではないか。
NHKは、「野依理事長「誠に遺憾で心からおわび」。;http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150323/k10010025511000.html。(3月23日 19時14分))」というタイトルで、「先週、STAP細胞の問題の真相究明を、事実上、終結させた理化学研究所の野依良治理事長が23日夕方に記者会見し、「問題を事前に防げなかったことは、誠に遺憾で、心からおわびする」と陳謝しました。」と報じた。
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メモ:「<a href="#BLOG_PAGE_TOP">ページ先頭へ飛ぶ</a></p>」を追加したら、スパゲティのように編集結果が乱れ、ベタ組になった。一部修正。完全復元はお手上げ。エクセルの表データには全部枠が付いた。
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老人の寝言:「豆を炒るに豆殻をもって焼く~」フライパンの上の科学者を案ず
この記事は、一月ほど前に書いた下書きを読みつつ、その後約一ヶ月間のSTAP細胞事態の推移を振り返りながら書いた物だ。2015/2/14の下書き記事の前半に追加した。2015/2/14に下書きを書いた頃は、STAP細胞事件の関係者の処分が発表された。その後、WEB上に理化学研究所の理事長が辞任するというニュースが流れた。ただ、辞任の理由は、STAP細胞事件の責任を取って辞任をするのではなく、在任期間が長く、高齢になったからと伝えられている。この情報自体が、新聞辞令のように見えないでもない。理化学研究所理事長の辞任を伝えるニュースソースがはっきりしないのも何か不自然だ。
以下の毎日新聞の報道では「関係者への取材で分かった。」と述べているだけだ。念のため、理化学研究所のホームページを探したが、それらしい記事は見つからなかった。
毎日新聞は、「STAP問題:調査に区切り 野依理研理事長3月末辞任へ。;http://mainichi.jp/select/news/20150307k0000m040073000c.html。(毎日新聞 2015年03月06日 19時51分(最終更新 03月07日 03時14分)))」というタイトルで、「 理化学研究所の野依良治理事長(76)が、今月末で辞任する意向を政府に伝えたことが6日、関係者への取材で分かった。STAP細胞論文の不正を巡る理研の調査が昨年末で終了し、一連の問題の区切りが付いたと判断したとみられる。理研を所管する文部科学省も了解し、後任の人選を進めている。」と報じた。
更に、気になっていた、小保方晴子氏の刑事告訴についても調べた。この記事でもニュースソースが「関係者が16日、明らかにした。」だけであり、ニュースの信頼性がはっきりしない。
産経新聞は、「理研「小保方晴子」元リーダーの刑事告訴見送る方針…「真相」究明至らず。;http://www.sankei.com/life/news/150316/lif1503160036-n1.html。(2015.3.16 20:06更新 ))」というタイトルで、「STAP細胞の論文不正問題で理化学研究所は、捏造(ねつぞう)や改竄(かいざん)で計4件の不正を認定した元研究員の小保方(おぼかた)晴子氏(31)を刑事告訴しない方針を固めた。関係者が16日、明らかにした。今週中にも理事会を開いて正式に決定する。STAP問題は不正の真相に至らないまま究明を終えることになった。」と報じた。
理化学研究所により次に対応が見込まれかつ、社会の関心が集まりそうな事象は小保方晴子氏への損害賠償の請求等であるようだ。下記の朝日新聞記事にはニュースソースらしい文言も見られない。朝日新聞は、「研究費の一部返還、小保方氏に請求へ 刑事告訴は見送り。;http://www.asahi.com/articles/ASH3L639ZH3LULBJ012.html。(野瀬輝彦 2015年3月18日19時57分))」というタイトルで、「STAP細胞論文をめぐる研究不正で、理化学研究所は筆頭著者の小保方晴子元研究員(昨年12月に退職)に研究費の一部返還を求める方針を固めた。近く理事会で正式決定した上で、記者会見で公表する。」と報じた。
ニュースを時系列的に辿ると、理化学研究所(の関係者か?)と新聞社のコラボで、次々にSTAP細胞関連ニュースが生産されているように見える。次の「研究費の一部返還を求める」というニュース発表を理化学研究所理事長辞任の3月末日頃にぶつけて、理事長辞任のショックを打ち消す計画があるようにも見える。ともかく、理化学研究所のトップが変わる事態になるのだから、理化学研究所はそれを正式に全世界に告示する責任がある筈だ。要するに、理化学研究所としてはまだ、正式に理化学研究所理事長が辞任する事をホームページで文書公表していないにもかかわらず、その筋書き作りが進んでいるように見えるのだ。理事長がSTAP細胞事件の責任を取って辞任するという事実を隠蔽するかの如き動きに見えてしまうのだ。理事長が責任を取らないで済めば、残る理事も責任はかかって来ない、従って給料と退職金は安泰だという筋書きに失望するのだ。理化学研究所理事長本人が責任を認めて辞任するか否かは、理研の将来を決める位重要ではないか。世界の科学界は理化学研究所理事長の意志に基づく辞任なら、理化学研究所に信頼を置く態度・行動を取るだろう。また、そうあってこそ、あのノーベル賞の金色が輝き、日本の科学の将来を明るく照らしてくれるのではないかと期待しているのである。まだ、理化学研究所の将来の姿が見えない。丁度、今の時期の春霞に霞んでいるようにしか見えないのだ。
以下は2015/2/14当時の下書きである。
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老人の寝言:「豆を炒るに豆殻をもって焼く~」フライパンの上の科学者を案ず一年ほど前に突如として起きたSTAP細胞騒動も、世間の関心が少なくなったように感じる。現代は、科学が大きくなりすぎて、相対的に科学者の存在や活動が見えにくくなっているように感じる。すでにその兆候は戦前から現れていたのだろう。物質の核分裂により、膨大なエネルギーが放出される、核分裂現象が発見されてから、原子爆弾ができるまでの期間はドッグイヤーと言われるほど短い。戦後、長足な進歩を遂げた科学分野は、生物物理学に基礎をおく、分子生物学ではなかろうか。iPS細胞はまさに、従来の生物学の常識を覆すものだった。STAP細胞を作ったというニュースはまさに、iPS細胞を凌ぐインパクトを与えた。「東北の海よ:がんばれ! ふくしま:もうじきあれから三年半(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/09/2014-246d-4.html)。(2014年9月 8日 (月))」
その輝かしい科学上の成果が、この一年の間に、轟音と共に崩壊し、その事件の影響で死者が出て、失業者が出て、科学に対する信頼感を壊滅させてしまったように感じる。これは、偶発的な出来事では無く、深く人間の弱みに基づくもののようにも見えてしまうのだ。
「半端道楽:写真で俳句る(写真+凡句):オニユリの増やし方は?(オニユリの 花を見るより ムカゴ見よ。)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/07/post-5315.html)。(2014年7月27日 (日))」の記事で「豆幹(マメガラ)を以て豆を煮るというような~」と書いた。
STAP細胞騒動の真の原因と対策が為されないで、見かけだけの幕引きが行われると、日本の科学の未来が不吉なものになるのではないかと痛感した。今後、この事件の真相が隠蔽され続けるとまさに日本科学界は混迷を続けざるを得なくなるのではないか。「豆を煮るに豆殻をもって炊くとは~」とは、曹植の「七歩詩」が出典との事で、その本当の意味を知るにつけて、計り知れないこの世界の深さを感じた。理化学研究所で起きたSTAP細胞事件は、日本の科学のあり方を問う記念碑的事件になって行くのではないかと、今になって更にその感を深めるのだ。STAP細胞事件に対する当局のやり方が、日本軍が敵軍に阻まれ後退したのを、転進と呼んだのと同じようなやり方だったので、日本の敗戦と同じようなコースを辿るのではないかと懸念するのだ。勉強不足で、「豆を煮るに豆殻をもって炊くとは~」とは、超合理的と思った。あの固い豆を食べるのに、豆も豆殻も役立つのだ。ところが、豆に喩えられる人間とってどうなのかと考えると、その非情非常さに耐えられなくなったのだ。この故事は、中国魏の始祖曹操の息子兄弟の間にあった不和・不信が元にあったようだ。曹丕(ソウヒ=文帝)が投げかけた難題に対して弟の曹植が作ったのが「七歩詩」とか。だが、「七歩詩」には人の情に訴えるが直接言う事ができない深い意味があるようだ。
理化学研究所はSTAP細胞が存在しないという事実を承けて、ネイチャー誌STAP細胞論文著者と関係責任者の処分を決定した。この処分もいかにも意味深長に思われる。理化学研究所の内規によるのであれば、外野がどう言おうが構わないというのだろうか。思うに、STAP細胞論文筆頭著者は、兵隊の位で言えば初年兵のレベルではないか。本来、組織の人間が不祥事を起こした事が判明した時、善処するのが組織運営責任者の任務ではないか。だが、理研STAP細胞事件の場合、組織運営責任者がどのような是正行動をしたかが、十分検証されていないのではないか。STAP細胞論文筆頭著者は、STAP細胞の再現実験を指示された時は、解雇されておらず、言わば理化学研究所の職員だったわけで、再現実験も職務命令と解釈されるのではないか。当然命令で動く兵隊さんと同じ立場ではないか。STAP細胞再現実験を命令しておきながら、失敗したら詰め腹を切らせて、その上、研究費まで返還させるというやり方に、余りにも身勝手かつ卑怯で人間性の一片すらも見えないのが残念だ。最近、発表された処分に関しては、理化学研究所ホームページでは、刑事告訴や研究費返還請求に関しては、なんら言及されていないようだ。一体、真相はどうなっているのか。
日本経済新聞は、「理研、小保方氏らの刑事告訴と研究費返還請求を検討 。;http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG10H3G_Q5A210C1000000/。(2015/2/10 15:54 ))」というタイトルで、「理化学研究所は10日、小保方晴子氏らに対し、刑事告訴と研究費返還請求を検討していることを明らかにした。理研の加賀屋悟・広報室長は記者会見で「弁護士などにアドバイスをもらいながら検討している。1、2カ月以内には結論を出したい」と話した。 研究費の返還範囲について、加賀屋室長は「少なくとも検証実験にかかった1500万円と若山(照彦)研究室にいたときの研究費が返還の対象になる」と述べた。」と報じた。
この記事を読んで、思わず絶句してしまった。こんな事が、当たり前に行われたら、「豆を炒るに豆殻をもって焼く~」を連想してしまい、成果を出さない研究者は、自費でその研究費まで損害賠償を要求されたしまいそうだ。そんな事になったら、理化学研究所の研究者だけではなく、大学やその他の機関のほとんどの研究者も萎縮してしまうだろう。
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思うに、「刑事告訴と研究費返還請求」という理化学研究所の一部関係者からと見られるリーク情報も、世間の目を欺き、問題の本質を隠蔽し、時間稼ぎをし、組織防衛・利権執着の煙幕として使われているだけのように見える。本来、そのような「刑事告訴と研究費返還請求」という意志決定を理化学研究所として行っているなら、それを正式に告示するのが法治国家としての理化学研究所に課せられた責任ではないか。そうして、その意志決定を貫くためには訴訟も辞さない行動が必要であるが、それは理化学研究所として墓穴を掘るに等しく、もともとあり得ない事と推測せざるを得ないのではないか。
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2015年3月23日の天気(AMEDAS)