身辺雑記:田舎老人徒然草:環境雑録:青田から秋の田へ;蜷局巻く 蛇を写せば 尻尾だけ。160825。

2016年8月25日(木)
昨日は曇り一時晴れ。ざっそう句;蜷局巻く 蛇を写せば 尻尾だけ。昼前から畑に出て昼過ぎの一区切り終わるまで仕事。かみさんから訃報を聞く。畑に放置した苗箱を片付けるようとすると、中に蛇が蜷局を巻いていた。こりゃ珍しいと、デジカメをポケットから出して、シャッターを押すまでに、既に見えていたのは尻尾だけであった。蝉も良く鳴いた。

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追記(2016/8/26):画像を追加。
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身辺雑記:田舎老人徒然草:環境雑録:青田から秋の田へ

先日、田圃の脇道を歩いた。田圃の風景は、昔ながらの雰囲気が残っているので、それを見るとホッとする。当地区は、地形的に、農地は田と畑がほぼ半々程度の農村地帯だ。だが、専業農家は減少の一途を辿っている。

田圃を持っていても、稲作を農事組合法人等に任せる農家が多くなっている。地域の農事組合では、種籾消毒を五月一日に協同で行ってきた。昨年、その仕事に係わったが、自宅で苗から育てる農家はわずかになった。今年はどうなったのか気になる所だ。

昔の田圃は、川や道路に沿って、かなり湾曲部が多かった。その後、土地改良で、矩形になったが、田圃の風景は昔と余り変わっていない。国土地理院の終戦直後と最近の航空写真を比較すると、土地改良による区画の変貌がはっきり分かる。機械化により、労働の厳しさは軽減したが、そのコスト負担は増大しているのだろう。機械の稼働率を見ればはっきりする。

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栽培されている稲の品種は、昔と変わっているのではないか。現在の生産品種は、あさひの夢(育成地:愛知県)、ゴロピカリ(育成地:群馬県)、コシヒカリ(育成地:新潟県)が多いようだ。

水稲の消毒では、昔はパラチオンとかいう、有機リン系の殺虫剤が使われていた。マイペディアには、1969年に生産中止、1971年に使用禁止になったとある。噴霧器のホース持ち等で、時には農家の子女もその手伝いに狩り出された。マスクの代わりに口の周辺に手ぬぐいを巻く程度の対策しかしていなかったのではないか。パラチオンが殺人目的で使われた事件もあり、その毒性は大きかった。

その後の農薬散布はヘリコプターで行うように、薬害の影響は少なくなったようだ。群馬県は、2006年に、ヘリコプターによる有機リン系農薬の空中散布の自粛を県産業用無人ヘリコプター適正利用推進協議会(JAなど15団体で構成)会員に対して行ったという情報があった。丁度10年前の事だが、当時この情報に接して画期的な事だと感じたのを思い出す。

一部の田圃では、出穂が始まっていた。また、田圃の畦には白鷺が一羽餌を漁っていた。昔と変わらない風景ではあるが、稲作の実態は大きく変わりつつあるように感じる。持続可能XX等々と言うのは容易だが、いつまで同じ風景が見られるのかを考えると、いつでも断絶は起こってしまいそうで、それが心配だ。

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2016年08月24日 伊勢崎(イセサキ)
TAVE= 25.7 毎正時のアメダス観測値(気温)の平均値
TMAX= 29.6 毎正時のアメダス観測値(気温)の最大値
TMIN= 23 毎正時のアメダス観測値(気温)の最小値
DIFF= 6.6 毎正時のアメダス観測値(気温)の最大値と最小値の差
WMAX= 2.6 毎正時のアメダス観測値(風速)の最大値
SUNS= 1.3 毎正時のアメダス観測値(日射)の合計値
RAIN= 1 毎正時のアメダス観測値(雨量)の合計値
1日の極値 データ 時刻
最低気温(℃) 22.8 3:40
最高気温(℃) 30 15:03
出典=気象庁 参照⇒ AMEDASへのリンク
最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 5.1(東南東) 9:25


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