半端道楽:老人の寝言:老人の妄想:身辺雑記:田舎老人徒然草:伝説から史実へ;失意を抱きつつ歴史の荒波に消えて行くのが人間の運命か;強風に 舞い上がりつつ 見る世界。20200224。

2020年2月24日(月)
昨日は晴れ。ざっそう句;強風に 舞い上がりつつ 見る世界。午前、会議所にて農事総会。超老人モードにて用事外出。自転車で向かう近所のおっさんと一緒になって向かう。シャンシャンで無事終わり、帰りは一人で自宅まで歩く。相当強い北風が吹いた。風に向かって歩くが、一瞬風が弱まると、体が浮くように感じる。アメダス瞬風=20.7(北西)、13:04。帰宅後は宅内閑居して、パソコンでPDF作成。その後は資料整理等。この季節は強い季節風が吹く。そこで、色々な連想が浮かんでくる。風神雷神もその一つ。風と言えば太平洋を渡る「海風」が思い出される。たまたま、当BLOGの過去記事を検索すると、本日がドナルド・キーンの命日であった。この海風を捉えて太平洋を渡ったのが角田柳作であり、明治時代にも渡米した群馬県人が何人もいた。海無し県の人間が太平洋を渡ろうと決意した動機を推測すると興味深い物がある。ドナルド・キーンが東から西に向かって太平洋を渡り日本人になって日本に骨を埋めたのも歴史の一側面ではある。

「東北の海よ:ドナルド・キーンさんありがとう;東風(こち)になり 独り旅立つ 老学者。20190225。(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2019/02/20190225-6ff5.html)。(2019年2月25日 (月))」で、「19時のNHKニュースで日本学者ドナルド・キーンさんが死亡したニュースが流れた。東日本大震災以来、ドナルド・キーンさんの生き方に共鳴してきた。そうして、ドナルド・キーンさんが学生の時、センセイ・センセイと慕われた群馬県人である日本学者がいたのだが、全然思い出せなくなっていた。」と書いた。

Googleでキーワード「雷と空っ風義理人情 上毛カルタ 解説」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&num=20&lr=lang_ja&q=%E9%9B%B7%E3%81%A8%E7%A9%BA%E3%81%A3%E9%A2%A8%E7%BE%A9%E7%90%86%E4%BA%BA%E6%83%85%E3%80%80%E4%B8%8A%E6%AF%9B%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%80%80%E8%A7%A3%E8%AA%AC)。

「有縁の人(改題):雑木の歌:心象の足跡:何かの縁で今がある!明治時代後期に渡米した米じいさん物語PART2;風袋 尽きりゃ風神 サボるベェ~。180306。(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2018/03/part2-62c2.html)。(2018年3月 6日 (火))」で、「上州の空っ風。雷と空っ風義理人情。この札は、上毛カルタの特別札だとか。天気図を示して、西高東低の気圧配置と説明するのにも丁度良い天気だった。一方、風神雷神と目に見えない神様を具象化して絵にした昔の人の想像力も見習いたい。」と書いた。

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半端道楽:老人の寝言:老人の妄想:身辺雑記:田舎老人徒然草:伝説から史実へ;失意を抱きつつ歴史の荒波に消えて行くのが人間の運命か


「身辺雑記:田舎老人徒然草:炬燵で聞いた遠い遠い昔話(1):米じいさんの伝説;そこにある 道も歩けば 古道かな。1601。(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2016/01/2016-94c1-2.html)。(2016年1月12日 (火))」で、「昨年は戦後70年、身近で終戦当時の事を知り、話を聞ける人はすでにいなくなった。幼少期を過ごしたのが、雨漏りがする古い藁葺きの家であった。遠い昔の話を聞いたのは、練炭や消し炭を使った堀炬燵で、家族が団欒している時が多かった。~

アメリカへ行ったおじさん(仮に米じいさん)の昔話には興味を覚えた。明治の中頃、師範学校を出て、はなさんという学生と恋仲になったらしいが、その女性が死亡してしまったので、渡米を決意したと聞いていた。 米じいさんはアメリカで結婚して二人の娘がいたと聞いていた。幼少の頃聞いた昔話で、その後、何事もなく数十年の歳月が流れた。」と書いた。

幼少の頃、父や家族から米じいさんの伝説を聞いた。現役時代、その米じいさん爺さんの娘が死亡したので、遺骨を引き取るかという連絡が担当役所から叔父のところにあった。伝説が史実に繋がる契機になった。米じいさんの親族は一人もいなくなり、唯一の墓石が残るのみとなり、歴史から消え去る運命になったのだ。

そこで、現役時代に一度だけ、消息探しの旅に出かけたが、手がかりは何も得られなかった。親族でもない者が戸籍を請求しても直ぐに却下されてしまい無力感を何度も味わった。最後には、市長にまで陳情してようやく米じいさんの家族の事などが断片的に分かってきた。

自分が米じいさんの伝説を聞いたのは父やその兄弟や祖母からだと思うが、確固たる記録も無く頭の中に断片的に記憶しているのみである。そんな中で、「海を渡った 幕末明治の上州人」(みやま文庫104 昭和62年)の須藤元吉の章に米じいさんの名前を発見して、米じいさんの渡米物語が史実だったと確認出来た。

そうして、米じいさんは群馬県人として角田柳作等ともニューヨークで交流していたのが分かった。米じいさんは奥さんと娘二人を伴い大正時代に帰国したが、帰国直後に死亡したと伝えられている。

ドナルド・キーンと角田柳作の関係は有名になっているが、米じいさんが海を渡った目的解明はまだほとんど進んでいない。だが、米じいさん伝説は一歩史実へ近づいたのかも知れない。

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項目 日積温 残日 通日 通積温 TA TX TN TD WX SN RN 瞬低T 瞬高T 瞬風
DATA 208.3 310 55 8381.8 8.7 12.9 4.7 8.2 10.9 9.8 0 3.5 13.2 20.7(北西)
時刻等℃ m/s H mm 06:11 12:04 13:04
2020年02月23日 伊勢崎(イセサキ) 1年の 15% 経過       AMEDASへのリンク


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