Uターン退職

2010/2/14

Uターン退職

今日では勤務先を変えるのには余り抵抗がなくなったように思われる。無料の求人雑誌も多

数ある。公務員は原則公務以外の勤務は制限されている。民間会社も規定で他の仕事に従

事する事を制限している場合が多かったと思う。最近では、給料・労働時間等の都合で、本

業以外の仕事にも従事できるような制度を採用している会社もあるようだ。勤務形態が多様

化する事自体は好ましいことかもしれない。自分も部下を持つようになり、部下の退職に直

面した事がある。当時の退職の理由は、ほとんどが将来を考えると郷里にUターンをしたいと

いう事であった。技術の仕事はその担当者の能力等に依存する部分が多く、その人が居なく

なると色々な面に支障が生じる。従って、じっくり時間をかけて面談を繰り返しつつ慰留した。

業種、給料、処遇、適性、人生計画等色々相談した。結局会社としては引き留める事が

出来ないくらい本人の決意は固かった。部下も自分も退職についてしっかりした認識をもった

段階で退職書類を作成して人事に提出した。Uターン退職した本人も、強く慰留されながらそ

れを振り切って退職したので動機付けは強固になったと思う。退職後十数年経て二世が生ま

れたという年賀状をもらって、これで良かったと安心した。