01E_愛しきもの たべもの
01E_愛しきもの たべもの
1.ムカゴ飯
「むかご」をATOK変換すると「零余子」と出た。「れいよし」とも読む。どこかでであったことがあった。調べると「長谷川零余子」という俳人がいた。「長谷川零余子;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E9%9B%B6%E4%BD%99%E5%AD%90;(最終更新 2009年7月2日 (木) 03:27)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「長谷川零余子(はせがわ れいよし、1886年(明治19年)5月23日 - 1928年(昭和3年)7月27日)は、明治から昭和初期にかけて活躍した日本の俳人。立体俳句の提唱者。群馬県出身。本名は長谷川諧三(旧姓富田)。夫人は長谷川かな女。小説家の三田完は孫。」とある。群馬県多野郡鬼石町生まれとkotobank にあった。
我が家のパイプハウスの駐車場にヤマイモのツルが進入した。日陰なのでどうなるだろうと放置して置いた。秋に様子を見ると、ムカゴがそのつるにぶら下がっていた。光合成はハウスの外の葉が行って、ムカゴはハウスの中に作ったようだ。そのムカゴを採ろうと手を触れるとぽろりと落下した。図らずも植物が子孫を残そうとする努力を見たような感じがした。
一掴みのムカゴを食卓の上に置いたが、かみさんがそれを玄米と一緒に炊いた。予期せず玄米ムカゴ飯を味わった。この組み合わせは始めての食味である。ムカゴも玄米もうまさの点では今ひとつだ。ムカゴは表皮も付いているので、すこしざらつきを感じる。味も香りも極微量である。辛うじてこれがムカゴの味かと思った。素朴さが何よりのご馳走なのかもしれない。(2011/11/3)