02C_ケヤキの蔦(ツタ)退治大作戦

■ケヤキの蔦(ツタ)退治大作戦

(1)2010/05/02  蔦(ツタ)がはい上がって大変だ!

(A)しばらく手入れを怠っていた大木に蔦(ツタ)がはい上がってしまった。放置すると木が枯れてしまう可能性もある。Y100502a2_2

(B)大木の本体に損傷を与えずにこの蔦(ツタ)を退治するにはどうしたら良いのか?。

(C)高所にある蔦(ツタ)が問題だが、機械等が無い。

(D)蔦(ツタ)には樹木にはい上がる気根があるので、不完全退治では絶滅できないのでは?Y100502b2jpg_3

Y100502d2

 

(E)先ず根本をチェック

最初に、じゃまなヤツデの根だけを注意して堀上げる。次ぎにツタの根の張り具合を調べる。

                                         Y100502c2jpg_4  

(F)ツタの根の張り具合

大木の下は傘の下と同じで、雨が降っても大木が取ってしまうのでツタにとっては環境条件が悪いのである。そこで、ツタは幹を伝わって落ちる雨水を求めて大木の根元に根をまわしておこぼれの水を貰っているようだ。涙ぐましいツタの努力がある。

Y100502e

(G)逆転の発想

ツタの根を切ったり堀上げたりするだけでは勿体ない。そこでひらめいた。このツタの根を使え!殺草剤は葉に散布して根まで枯らすのが売りであるが、逆転の発想で根から吸い上げさせて高所の葉まで枯らそう!大きな容器に非農耕地用殺草剤グリホサート液をいれて、ツタの根をその中に浸す。根の上には固定用にブロック片をのせた。薬液濃度の設定には困った。低濃度で根を殺さないようにしてゆっくり効果を待つのが理想である。高濃度すぎると最初に根が死んで、高所のツタは生き残ってしまう可能性がある。エイヤーでほぼ200倍液とした。最初の晴天の日は薬液の吸収も早かった。樹高が低い部分のツタの葉の色を観察して薬剤吸収効果を調べることにした。

Y100502g

Y100502h

Y100502f2

(2)2010/05/04  まだ葉色に変化がない

Y100504a2_2

 

(3)2010/05/06 殺草剤が聞き始めた!

まだ高所の葉色には変化がない

Y100506c2

しかし、低所の葉色が黒ずんできた。

Y100506a2_2 

Y100506b2

(4)2010/05/09 高所のツタの下方が枯れ始めてきた!

Y100509a2

低所のツタの枯れが進んでいる。

Y100509b2

(4)2010/05/10 高所のツタの枯れが進んでいる。

Y100510a

(4)2010/05/12 高所のツタの枯れが更に進んでいる。

Y100512a2

(4)2010/05/13 高所のツタのほとんどが枯れた。

上部の二枚の葉は脱落した。下部の葉も枯死して

水分を失い白変、下垂している。

Y100513a2

Y100513b2

Y100513c2_3   

日陰の部分は水分の蒸発が少なく葉色の

変化が遅いようだ。

Ookeyki_s101119

Keyaki101119

○最終確認:枯れたツタの様子を観察した。樹皮にへばりついた枯れたツタは意外に早く落下を始めているようであった。本体の葉は黄葉して落ち始めている。(2010/11/19)

(5)要約

(A)葉色の変化の進み具合から根から吸い上げた薬液が作用して枯れた。

(B)グリホサートの作用メカニズム:アミノ酸合成を阻害する=植物の生理作用が正常にで

きなくなる。=細胞が死滅する。=殺草剤。

(C)薬液がツタの樹体を伝わる時間<グリホサートが細胞に作用するまでの時間

従って、ツタの樹体全体を死滅させる事が出来たと思われる。

(D)この方式のメリット:ツタにとりつかれた樹木には薬液がかからないので樹木が安全に保

護される。

(E)この方式のデメリット:ツタの残骸がとりついた樹木に残置される。最終的には樹木の外

皮がはがれる時に落下すると思われる。その期間は?樹上なので乾燥している事が多く、腐

らなければ10~20年程度、場合によりそれ以上かかる可能性がある。(上部の枯れたツタは意外に早く落下した。下部の木質化した部分がどうなるか要チェック。)

(F)とりあえず、目先の課題は解決。その他の課題は別途考えたい。

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