02F1_接木に挑戦(1)

02F1_接木に挑戦(1)

1.松の接ぎ木
(1)畑に斑入りの松がある。調べてみたら『蛇の目松』と呼ぶらしい。じゃまなのでこの松を切ろうとしているがなにか勿体ない。黒松にこの松を接ぎ木してDNAを残そうと挑戦してみた。写真(MATU_TUGIKI_05_26_2009.jpg)はその時の様子。一種の芽接ぎである。数本活着した。(2)その後の管理不足で、蔓草等の日陰になり失敗。しかし、松の葉が展葉する前に接木する事で活着する事は確認できた。日陰で松の木自体が枯れてしまった。
(2)Matu_tugiki_05_26_2009

2.リンゴの根接ぎ(04/17/2011)
リンゴ樹の根本がカミキリムシに食害されて風前の灯火。幹に根を接ぎ木すれば救えるのではと考えている。しかし、適当な根がない。リンゴも芽が出ている。ダメモトで予備実験。とりあえず、リンゴの太枝にマルバカイドウの根を接いだ。リンゴの枝の葉(一部のみ残す)と花ももぎとる。枝と台木には支柱を渡し、ガムテープで固定。
Netsugi_ringo

Netugi_ringo_ng_y12
○失敗一年後:根の部分からヒコバエが出てきた。(2012/5/8)






3.ミカンの挿し木
Sasiki_ng
ミカンの挿し木は困難というのが常識。しかし、可能性はゼロでは無いというのが実験の大前提。挿し木の切り口を観察するとカルスが形成されているようにも見える。失敗だったが。(DSC:03/09/2011)

4.桃台木
Momo_daigi__s
接ぎ木した時に切った枝を水挿ししておいたら発根していた。これを植えて再度台木を作成中。
(2011/5/25)
桃の高接ぎはこちら:http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/KANKITU_NAE.html

5.サンショウ挿し木
Sansyou_sasiki_s
サンショウは初めての実験(05/08/2011)。乾燥させないよう上部に板ガラスをのせた。
Sansyou0526
葉の付け根の部分にある芽が発芽開始。板ガラスを除去したら芽が萎みかけたので元に戻した。発根と発芽が同時に並行して進んでいるようなので管理が難しい時期のようだ。(2011/5/26)
Sansyou_110604_s
葉が伸びてきた。徐々に環境馴化させるつもり(06/04/2011 )。
Sansyou_kare_s
緑枝の黒変が下から上に進んできた。水分の蒸散を抑えるために葉は少し切り残した。それが落葉して芽が出て、展葉する所までは進んだが、そこで枯れた(細胞が死亡)ようだ。失敗の原因は?酸素不足?元々枝が褐色の1年枝は活着するか(PHOTO:06/18/201)。
Sansyou_fail_s
ついにサンショウの緑枝挿しは失敗に終わりそうだ。発芽まで進んだが発根に至らなかったようだ。(06/24/2011)。山椒を辞書で調べるとみかん科の落葉低木とある。サンショウの緑枝挿しに成功すれば次はミカンだと期待したがそれほど甘くはなかった。WEB検索すると緑枝挿しは通常的に行われているらしいので、ノウハウが無いだけかもしれない。失敗の原因を考えると挿穂の充実度が不十分なのかもしれない。⇒ツンドクの農文協の「サンショウ」という本に挿し木繁殖法の記述があった。梅雨差しの挿穂の採取として、挿し木当日の午前7~9時までか、午後5~6時までに採取したものを使用するとある。葉の切り方も異なる。今回は時間の都合で数日間水揚げした。水分が多すぎた?ともかく、穂木をベストな条件で採取する必要がありそうだ。また、温度や湿度、日光の管理も重要らしい。
Sansyou_sasiki
落葉も発芽もせずに、元の葉が生きていた1本のみが残った。灌水もせずに放置。ほとんど鹿沼土は水切れ。念のため引き抜いてみると2本根が出ていた。撮影後、しばらく水につけて吸水させてから畑土に移植した。発根率数%のレベルであるが発根は確認できた。挿穂の枝は緑枝の下部の物なので1年枝。緑枝挿しは失敗。

6.柿の高接ぎ
Kaki_takatugi_s
左端の1本だけが活着して芽が出てきた。台木の品種は不明(実の品質がよくない。)。穂木は、春先採取して冷蔵庫に補完(乾燥しすぎて活着が心配だったもの)しておいた、ハチヤガキ。ガムテープで固定している。ガムテープは、安価で接着力も強く、切りやすい等使って見ると意外に便利だ。失敗枝の脇目は、大きいのを残して成長させて、来年その枝に接ぎ木する。写真:06/04/2011 。

Shibugaki_tsugiki_2
脇目除去後:中央=接ぎ穂、右端=失敗接ぎ穂、左端=台枝(DSC=2011/7/23)

Hachiya_tugiki
落葉後の接木部分(アメリカシロヒトリの食害あり。DSC:10/18/2011)。
Hachiya_kaki_tugiki_s
ハチヤカキの接木。太枝は2011年失敗。成長した徒長枝に接木。穂木は上記の活着枝より採取。穂木には数芽付けてあり長すぎるかもしれない(葉が出ると風圧を受けて接合部が破壊?)。(2012/4/8)

Hachiya_hatuga_120508○接木が活着し発芽を始めた。(2012/5/8)
  接木部分が高く、接木時は脚立で作業した。
  主枝を短く切り、樹高を低くした方が収穫が楽になるだろう。





7.ミカン接木実験(失敗)
Tugiki_mikan_f
長い穂木を使用。乾燥防止は食品用ラップフィルム。下方が接木部。接木部が黒変。穂木の上部は生きている。接木部から雑菌が進入した?⇒接木面の清浄維持・雑菌防止が必要。高温・多湿も腐敗には不適。(2011/10)

8.柿の接木跡
Kaki_gt_tugiki_daika
柿の大木。根本の方を見ると微妙に太さが違う事に気付いた。接木の跡だと思われる。下の台木の方が太いので台勝ちという状態だと思われる。この柿木の接木については由来不明。(2011/11/10)

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    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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