04C_縮伐カット&トライ

1.縮伐カット&トライ?
樹木も色々分類が可能だ。果樹、植え木、それ以外の雑木。それぞれ趣がある。樹木の寿命は長い。放任すると樹木本来の性格を現す。Googleでキーワード「世界最長樹齢」を検索(https://www.google.com/?hl=ja#hl=ja&q=%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E9%95%B7%E6%A8%B9%E9%BD%A2)。我が家にある樹木も最初は鉛筆程の太さだった。それが先々手に負えない太さや高さになる。周囲は早く切った方が良いと助言してくれるが、言うは易し行うは難し。まさに試行錯誤の世界。

2.CUT&TRY
(1)単純にきるのも作業として苦痛がある。どうせきるならCUT&TRYで楽しみながら作業をしたい。うまく縮伐で立ち直って、扱いやすい樹形になって、樹木の存在価値が出てくれば、一石二鳥にもなる。
04B_10年未だし生垣作り:http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/04b10.htmlの中でチャボヒバの縮伐実験をしているが、現在(2011/8/17)枯れていない。チャボヒバは枝から新芽が出にくいようで樹形は余り変わっていない。切り跡が目立たなくなる程度に枝が伸びるか様子を見ている。チャボヒバの両側にあるのは黒松だが、これも上部を切りつめてある。
(2)切りつめて、切り口を見えないようにする事、樹形を見栄え良く保つ等は工夫が必要。着る時に考えた方が良い。最終目的は手抜きなので、途中の手間も出来るだけ省く。(2012/9/7)

3.ツゲ生け垣の縮伐
Tuge_syukubatu

縮伐作業前の様子。樹高が高くなり枝の張り出しも目立つ。

Syukubatu_tuge

ツゲの生け垣の約半分を縮伐した(DSC=09/13/2011) 。樹木には頂部優勢という性質があるので、樹木の性質を生かす(逆用する)。太い幹、枝から切りつめる。枯らさない限度は?

Tuge_syukubatu_sinryoku

縮伐後の新緑(2001/9/30):かなり、枝を切り落としたが、1ヶ月程度で新緑が出てきた。

4.イヌマキの縮伐
(1)縮伐前後
Inumaki_syukubatu_zengo
後方の松が見えない、剪定のスペースがとれない、剪定の省力化等のため、イヌマキの上半部を切除し、樹高を背丈以下に切りつめた。樹勢が強いので枯れることはなかった。

(2)2013年縮伐剪定後の様子
「半端道楽:縮伐カット&トライ:イヌマキの縮伐(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2013/12/post-b10f.html)。(2013年12月16日(月))」

5.蛇の目松の縮伐
(1)2011年10月
Janome_matu_s
畑の中の蛇の目松。スペース確保、作業性向上のためかなり枝抜きをして切りつめた。参照:http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2011/10/post-4c3f.html。葉が白く見えるのは斑入りのため(2011/10/17)。
(2)2012年5月
Janomematu_syukubatu_120501
枝をかなり間引いた影響で枯れかけている。未だ生きている枝もある。復活は厳しいか。(DSC=2012/5/1)
(3)2012年8月
Jyanome_matu_120828
かなり強い縮伐で枯死が心配だったが生き残ったようだ。2012/9/4。

Iob_jyanomematukare2014 2014年に枯死した。小枝を切り取って、根が腐るまで待つ。(2015/3/20)

(4)2018年4月5日 幹の一部を撤去

Iob_2018_janome_matu_ositaosi_20180
原ファイル名=「IOB_2018_JANOME_MATU_OSITAOSI_ジャノメ松の最後20180405.jpg」
IOB=IMAGES ON Beloved Ones
幹を押したら動いた。だが、折れたのは、地上部よりやや高かったので幹の下部が少し残存した。名残惜しいが、畑の中の厄介者が片付いた。完全に撤去するには、もう少し腐らせる必要がある。

6.多行松の縮伐
(1)2011年10月
Tagyousyou_ba
多行松は赤松の矮性種らしい。左が縮伐前で右が縮伐後。日陰部分は枯れ枝が多い。手入れ不足で枝が間延びしている。枝は太い物から間引いた。枝分かれと樹皮の色が植木の手入れポイントらしいが、それ以前の状態。ようやく日光が入るようになった所。(2011/10/18)関係記事:老人の寝言:庭木の手入れが大変だ。枯れても結構と大胆に手入れをしようhttp://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2011/10/2011-2.html
(2)2012年5月
Tagyousyou_syukubatu_120501
一冬経過で枯れ枝が数カ所発生。枯死するレベルではなさそうだ。(DSC=2012/5/1)

Tagyousyou_syukubatu_120906
縮伐した多行松の株(手前):かなり緑が復活(DSC=2012/9/6)。

(3)2012年10月
縮伐の結果については以下の記事。
日々農天気(縮伐カット&トライ):縮伐後に2012年の猛暑で枯れた多行松(2012年10月28日 (日))。http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2012/10/2012-a857.html

(4)2013年11月(枯れ枝の虫穴?)

Iob_musiana_tagyousyou_y1311
(5)参考画像(2013/12/18)

Iob_tagyousyou_gunmap_gijidoumae
7.門かぶりの松の縮伐
Matu_mon_ba_ttl
松の枝を水平の横腕のように仕立てたが手入れ不足。すでに20年以上前に型作り。竹で支柱をしていたがぼろぼろ。樹高が高くなっており大きい脚立でも高さ不足。かなり枝を間引いた。頭部の太枝も切った。順序は太枝、中枝、小枝。左は作業途中・右上:門かぶり部分の作業前。右下:門かぶり部分の作業後。(DSC=2011/10/29)

8.庭の松の縮伐
Matu_sb_ba
思い切って葉と枝を極限まで除去した。頭部の枝もかなり間引いた。空が見えるようにになった。(DSC=2011/10/31)
Matu_sb2_ba
こちらの松は頭部を切り落とした。幹は傾いている。これも極限的な縮伐。

9.庭の五葉松の縮伐
(1)枝の整理
Goyou_matu
手入れ不足で枝が暴れているのを整えた(2011/12/20)。

Goyoumatu_no_ha
五葉松の葉。右は5本の葉を立てた時に上から見たDSC。

(2)頂部の縮伐2013

Iob_goyoumatusendan_syukubatu_2013_
10.屋根に乗り出したナツメの縮伐
Natsume_syukubatsu_s
記事:「縮伐カット&トライ/果樹を楽しむ:屋根の上に乗り出したナツメの幹を中間で切るhttp://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2012/03/post-5d59.html」左:切る前。中:中間の枝まで切った。右:切り終わった後(ほぼ脚立の高さ)。ロープで引いて屋根の反対側に倒した。

11.道路脇のチャボヒバ(04B_10年未だし生垣作りの続き)
(1)2010年縮伐
縮伐実験:樹高が高くなったチャボヒバ(左:樹齢⇒切り口の年輪を調べる予定:鋸目が粗く計数不能。平坦に切り出す必要がある。)を脚立で手入れが出来る程度の高さ(右)に切りつめてみた。枝の高さは道路側を高くして、切り口を隠す。切り口はペイントを塗布してレジ袋で覆う(2010/11:レジ袋はほどなく風で飛ばされ切り口は風雨にさらされているが特に問題無し)。樹形は数年かけて作る。頂部が復元できるかは古い枝の発芽能力が決め手。コノテヒバの場合は発芽能力がつよいようで可能性があると思う。

Chabo_hikaku

Cyabohiba_2011
縮伐1年目(右):上部の小枝が少し伸びたが横方向が伸びていない。

(2)2012年縮伐の経過
以下が、上記記事の続き(2012/9/7)
Cyabohiba_syukubatu_120906
成長は遅いが上部の枝は伸びている。枯れる様子はない。今後スリム化をはかる。(DSC=2012/9/6)

(3)2013年縮伐後の剪定

Iob_cyabohiba_sentei_2013

元の木阿弥?
枝が過密なので枝抜きをした。針葉樹は枝の発芽力が弱いようだ。日光を当てる⇒奥の枝に芽を出させる⇒枝の先端を切り詰めるという手順が良いのか?
関連記事=「半端道楽:こらりゃ何じゃ(田圃の出土品)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2013/11/post-9633.html)。(2013年11月30日(土))」

 

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    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
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    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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