09E_上州文人 礒部草丘

09E_上州文人 礒部草丘

1.礒部尺山子(俳人礒部草丘)

昨年閉店した書肆いいだやのカタログに礒部草丘の作品が載っていたのを見た覚えがある。礒部草丘の生家の周辺の人は草丘さんと呼んでいたようだ。礒部草丘は日本画家として著名であり、伊勢崎市もその作品を保有して、市のホームページで、インターネット美術館として礒部草丘の作品を公開している。また、画家としての礒部草丘も紹介している。

たまたまお会いした前橋市在住の大島氏と話す機会があり、礒部草丘が話題になった。さらに、話が飛んで、礒部草丘が礒部尺山子という俳号をもつ俳人でもあると教えられた。興味があるなら資料を送るよと言われたので有り難く頂戴した。送られて来たのが大島麦邨氏の「礒部尺山子の人と作品」という一文であった。聞くところによると礒部尺山子が活動した俳句の会がいまも続いているそうである。絵も書く、漢詩も俳句も作るとなると、単なる画家ではなく、文人という印象を受ける。

伊勢崎にもこのような文人が出たという事は、文人が生まれる土壌が伊勢崎にあったのではないかと思う。大島麦邨氏の一文も、一度にすべて理解できそうにない。コピーのままだと、どこかに紛れてしまいそうだ。そこで、WEB上に乗せてきたいとお願いしたところ、快く了解して頂いた。スキャナーで画像を読み込み、別のソフトでノイズを消し、更に別なソフトで画像を切り出して、それを更に別のソフトでPDFに変換した。読みにくいかもしれないが、以下にその一文を載せる。(2011/2/1)

大島麦邨氏の「礒部尺山子の人と作品」:ISOBE_SOUKYUU.pdfをダウンロード (ISOBE_SOUKYUU.pdf 785Kb)

2.礒部草丘の漢詩

上毛新聞ニュースは、「伊勢崎・宮古の文人に光 須田さんが小冊子;url=http://www.raijin.com/news/a/2012/01/31/news07.htm(更新日時: 2012年1月31日(火) AM 07:1)」というタイトルで、「かつて数十戸の小集落だった伊勢崎市宮古町で多くの文人が活躍したことを後世に伝えようと、宮古町に住む元高校教諭、須田堅一さん(71)が小冊子「宮古俳人の句碑」をまとめた。地元に約70部を配布、「輝かしい歴史がよく分かった」と好評だ。 宮古町集会所の敷地には、「もろこしの俳諧問はん飛胡蝶(とぶこちょう)」と刻まれた松尾芭蕉の句碑(高さ約80センチ、幅40センチ)がある。1824年に同町出身の俳人、宇野巴山(はざん)らによって建てられた。土中に半分埋まり長年忘れられていたものを一昨年、観光ボランティアの伊勢崎まちガイド(伊比正栄会長)の会員が“発掘”し、標柱を建てた。」と報じた。

昨年、偶然お会いした縁で上記の小冊子を送っていただいた。その縁となったのが礒部草丘。冊子には俳句結社「宇野巴山社中」の俳句以外にも宮古地区の聖苑墓碑に残された辞世の句も収録されており興味があった。礒部草丘のような文人が生まれるには、その地域の文化や風土、経済的豊かさ等が必要だと感じた。礒部草丘(1897-1967(明治30-昭和42)):群馬県佐波郡宮郷村(現伊勢崎市)に生まれる。本名覚太。1915年前橋中学を卒業後、入隊したり教員を務めたりしたが、19年に上京、叔父で東京帝国大学教授の美学者大塚保治の紹介もあって、日本画家川合玉堂の門に入った。 森村酉三:鋳金工芸家。1897(明治30)~1949(昭和24)年。佐波郡宮郷村(伊勢崎市)の旧家森村家に父親連太の三男として生まれる。礒部草丘と森村酉三を並べると、同じ宮郷村生まれの同い年。冊子の関連資料として乗せられている礒部草丘の漢詩がある。

高崎白衣観音原型作者酉三君記念碑除幕席上有感

晴光春色満山川        晴光春色山川に満ち
三月高陽花欲然        三月陽高くして花然えんと欲す
恰是新碑除幕日        是れ恰(あたかも)新碑除幕の日より
観音微笑酒筳前        観音酒筳の前に微笑む

高崎の白衣観音像の原型を作詞した森村酉三記念碑の除幕式に詠まれたものようだ。漢詩を読むのは高校以来の事。漢和辞典を引きながら解読。高崎の白衣観音も見方を変えれば、宮郷村という風土から生まれたように感じる。(2012/2/9)

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    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
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    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
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    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)