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2013年4月 2日 (火)

ツルよ 飛んでおくれ(技術 回顧と展望):富岡製糸場の煙突から煙が?

2013年4月2日火曜日
昨日は晴れ。最高気温(℃) 16.4 14:47。ざっそう句:菜花摘みゃ 汁の具になる 端境期。AM、現場確認後パート3物件修理の買い物。二人で。PM、ホウセンカ、マツバボタンの種まき。ニンジン、二年子大根の草むしり。鶏糞施肥。二年子大根と菜花を収穫。菜花は品種不明。勝手に生えている物。カキナが端境期になり我が家の菜っ葉に出番が来た。一昨年、福島原発事故により規定値以上の放射能が検出されて、群馬県ではカキナとホウレンソウが出荷停止になった。県知事はキュウリは安全と言ってそれを食べて見せた。前者は露地物(施設物もあるようだ)、後者はハウス物(露地物はないだろう)だ。露地栽培のキュウリの3月出荷は不可能だろう。余りにも消費者をバカにしたパフォーマンスではなかったか。一昨年の今頃の事であり、もう一度回顧してして置きたい。

当時の安全宣言が群馬県ホームページに掲載されている。その一部:「「群馬県産農産物」安全宣言!ホウレンソウ、カキナの出荷停止が解除されました。 日頃より、群馬県産農産物をご愛顧いただきありがとうございます。群馬県産ホウレンソウ及びカキナについては、3月21日に原子力災害対策本部長から出荷停止が指示されておりましたが、4月8日の安全検査の結果、3週続けて暫定規制値を下回り、原子力災害対策本部長から出荷停止が解除されました。(http://www.pref.gunma.jp/contents/000134077.pdf)」

群馬県ホームページは、「放射性物質に係る群馬県産農産物の安全性について(第1報)。http://www.pref.gunma.jp/05/f0100190.html。(平成23年3月25日))」というタイトルで、「日頃より、群馬県農産物をご愛顧いただきありがとうございます。 福島第一原子力発電所の事故により、群馬県産農産物においても、3月20日にホウレンソウ、カキナで、暫定規制値をわずかですが上回る放射性物質が検出されました。 暫定規制値は、それを上回る食品を食べた場合であっても、直ちに健康に悪影響が生じるというものではないとされていますが、群馬県では、食の安全確保と消費者の皆様の健康を考慮し、直ちに、当該作物の出荷自粛を行いました。」と報じた。

上記の記事を読むと、ホウレンソウとカキナがSCAPEGOAT(いけにえ)にされたように感じる。放射性物質の飛散濃度が均一という事は当時の気象条件からあり得ない事であり、それを一律規制する事自体が不合理である。ホウレンソウとカキナは露地栽培が多い。零細な農家は露地栽培に頼らざるを得ないのだ。それを思うと泣けてくるのだ。

2013年4月1日の天気(AMEDAS)

TAVE= 10.8
TMAX= 15.9 最高気温(℃) 16.4 14:47
TMIN= 3.3 最低気温(℃) 3.2 06:07
DIFF= 12.6
WMAX= 5.4 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 10.8(北西) 03:45
SUNS= 10.1
RAIN= 0


Q
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ツルよ 飛んでおくれ(技術 回顧と展望):富岡製糸場の煙突から煙が?

先日、県庁へ行ったついでに、ロビーで行われていた「富岡製糸場と絹産業遺産群」の展示会を見学した。富岡製糸場の伝道師の方が説明してくれた。パネルは数十枚並んでいたが、「富岡製糸場の煙突」という切り口のものは無かった。

日本は、動力、エネルギーと言う点では、保守的過ぎたように見える。当然、それを延長した軍事にも同じ事がいえるだろう。支配者は、保身のため、動力・武力を自分が支配できる上限以下に抑制する政策をとり続けた着た。島国だから強力な外敵が来ない限りそれで間に合った。

しかし、世界の技術進歩は、止まらなかった。気が付いたら、黒船、大砲、蒸気機関という、人力では太刀打ちできない近代文明の時代になっていたわけだ。「富岡製糸場と絹産業遺産群」関係の展示をみていても、近代化への切迫した雰囲気がなかなか理解できない。

富岡製糸場は官営であり、国家として産業の動力革命を試みたのだろう。一方、民間の製糸業は人力と人間を動力源とする道具を使い、資本投資があまり必要としない方式が中心だったようだ。時代の流れは当然、科学技術に基礎を置く動力化に向かった。当時の富岡製糸場の錦絵を見ると、製糸場の中央にある大きな煙突が、国家の象徴のように描かれている。

伝道師に聞くと、あの煙突も何回か立て替えられているとの事だ。煉瓦からコンクリートになり煙突の耐久性が上がったようだ。煙突が本格的に稼働したのは蒸気機関が主流だった時期。その後、動力は電気になった。現在の煙突は、まさに過去の栄華を語っているわけだ。

煙突は、富岡製糸場にゆけば自然に目に入るが、蒸気機関やモーターはその気にならないと目に入らない。こういうのが展示されていると理解しやすいのにと言うと、復元中との話だった。出来たら、並べるだけでなく、写真パネルだけでも、今出来る事をやってもらいたいところだ。一時的なフィーバーはすぐ冷めてしまう。見学者の頭の中にインプット出来る形で情報を提供できればその効果は長持ちするのだろう。

上毛新聞は、「製糸場の心臓部「ブリュナエンジン」レプリカ製作へ 。http://www.jomo-news.co.jp/ns/1013452945601499/news.html。(更新日時:2012年8月19日(日) AM 07:00))」というタイトルで、「1872年の旧官営富岡製糸場の創建時に動力として使われた蒸気機関「ブリュナエンジン」を復元しようと、富岡市と富岡商工会議所が、市内企業にレプリカ製作への協力を呼び掛けている。製糸場の心臓部ともいえる重要な機械だが、現物は博物館明治村(愛知県犬山市)で展示され、里帰りは難しい状況。正確な設計図がないなどハードルは高いものの、地元企業の技術力を結集して近代産業のシンボルを復活させ、〝工業都市・富岡〟をアピールしたい考え。 」と報じた。

ここで、変なアイデア浮かんでしまった。つい先日、新しいローマ法王が生まれた。それを知らせるのが、煙突から立ち上る煙の色。コンクラーベとは後継法王を決める会議のようだ、。

日本経済新聞は、「新ローマ法王決まる コンクラーベ 。http://www.nikkei.com/article/DGXNASGR10002_T10C13A3000000/。(2013/3/14 3:10 ))」というタイトルで、「 【バチカン市=原克彦】新ローマ法王を決めるローマ法王庁(バチカン)の法王選挙会(コンクラーベ)は13日午後(日本時間14日未明)、システィーナ礼拝堂の煙突から新法王の決定を告げる白い煙を出した。同日中に選出された人物と、新法王名が公表される予定だ。 今回のコンクラーベは前法王ベネディクト16世が2月末に退位したのを受けて開催。12日に開始し、5回目の投票で法王が決まった。1000年以上にわたり法王の座を占めてきた欧州以外の枢機卿が選ばれるかが注目されている。」と報じた。

「conclave(http://dictionary.reference.com/browse/CONCLAVE?s=t&path=/)」
「con・clave/?k?nkle?v, ?k??-/ Show Spelled [kon-kleyv, kong-] Show IPA
noun
1. a private or secret meeting.
2. an assembly or gathering, especially one that has special authority, power, or influence: a conclave of political leaders. 
3. the assembly or meeting of the cardinals for the election of a pope.
4. the body of cardinals; the College of Cardinals.
5. the place in which the cardinals of the Roman Catholic Church meet in private for the election of a pope. 」

「富岡製糸場と絹産業遺産群」がユネスコ遺産に選定されたあかつきには、あの煙突からもくもくと煙を上げて日本と世界の発展を願い祝福しよう。
Bopix_tomiokaseisijyou_entotu_3pix
写真左:国会図書館所蔵富岡製糸場の錦絵、中:「富岡製糸場と絹産業遺産群」展示パネル、右:富岡製糸場の煙突。

追記(2014/1/11):
動画の風景=http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/0a2_MOVIES_FUUKEI.html
富岡製糸場の煙突から煙を出させる実験動画
mob_entotukemuri_ts_exp.mpgをダウンロード
ファイル=1.12 MB (1,179,648 バイト)

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    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
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  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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