有縁の人
2008/9/14
有縁の人
かの乙女 セピア色した 写真にて 手まりを下げて あどけなし
古い古い写真である。
過去の直接的に縁の無い人でも何か心に残る人がいる。
小縁の人と言うべきか。
大きな縁でではないが、空気のように時に縁を感じるときがある。
何かわからないが何かの縁があるように感じる。
ここに自分がいて、ここに一枚の写真がある。
無限に広い宇宙にあってこれだけでも奇跡のようだ。
一枚の古い写真も時に何かを語りかけてくる。
毎日毎日強烈な刺激を送りつけられていると
かすかに漂ってくる何かは知れない有縁のひとの
小さな語りかけはかき消されてしまう。
そうして、その語りかけは永遠に消えてしまう。
何よっ~そんなことっと言われそうなことではある。
かくも現実は重く、回想は軽いのか。