井戸がえ
2008/11/14
井戸がえ
水がないと生活は一時も成り立たない。上水道が開通して水の苦労もほとんど無くなった。
実際に自分が井戸水を使って仕事をさせられた時は手押しの井戸ポンプを使用した。その
後、その井戸に電動ポンプを付けて手押しの井戸ポンプは引退した。この自家水道は現在
も現役で働いている。手押しの井戸ポンプの前は多分つるべ式の井戸ではなかったかと思
う。幼少で井戸の口が開いていて危険なので近づけないようにさせられてたのか記憶が定か
でない。しかし、井戸替えというものがあって、近所の人たちに手伝ってもらい、井戸水をくみ
出して、ゴミや泥を清掃する行事があったのを覚えている。井戸の口が開いているので、ゴミ
や虫や埃が入り込み、放置すれば井戸が使えなくなる為に清掃をした。井戸の中では鯉等
の魚を放っていた。井戸に落ち込んだ虫等を食べさせた一種の掃除屋であったようだ。電動
ポンプ設置後は井戸の開口も閉じてしまったので井戸替えは一度も行われていない。それと
共に井戸の存在も忘れがちである。ある時、寒波で自家水道の塩ビ配管に亀裂が生じ漏水
した。何とか故障部分を見つけて自分で修理した。どんな井戸でも大地震等万が一の災害
の場合にあれば心強い。そのためには修繕しながら使い続けることも必要だ。