自転車の三角乗り
2008/11/28
自転車の三角乗り
自分が乳母車に乗ったり、カタカタという押し車を押した記憶はない。しかし、カタカタという押
し車 の事は覚えている。車を押すとカタカタと音がする仕掛けが付いている。弟や妹が使っ
たのを見ていた記憶なのであろうか。子供用の補助輪付きの自転車を買ってもらったのは小
学校に入学の前後であったような気がする。慣れてくると補助輪を取り外す。乗り出すときの
補助は父がしてくれた。子供用の自転車が身体に合わなくなると大人用の自転車に乗り換え
る事になる。中間の大きさの自転車は無かった。仕方ないので三角乗りをする。三角形のフ
レームの中に足を通してペダルを踏むのである。これも幼児から少年期へと過渡期の自転
車漕ぎであった。サドルに座れない位の身長でも大人用の自転車を乗りこなした。こうなる
と、行動半径が広がりあちこち乗り回すことになる。中学生になると自転車通学も許された。
叔父さんに聞いた話であるが、昭和の初期に通学用に自転車を買ってもらったのは裕福な
家庭の極わずかな人だけだったとか。それも、高等学校の話である。