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2010年2月12日 (金)

雪なだれ

2010/2/12

雪なだれ

春先は雪なだれの警報がでる場合がある。アバランシェダイオードというデバイスの名前を

ふと思い出した。電圧を増加すると絶縁状態の半導体に急激に電流が流れる現象を利用し

ている。じっとしている雪が何かの原因で滑落する現象との類似もあるようだ。集積回路を設

計する場合、その動作が保証される電圧範囲がある。動作はするが、動作する性能を保証

されない灰色の領域も存在する。更に、これ以上電圧を印可すると破壊するという電圧もあ

る。これは最低値で規定される。即ち、この最大印可許容電圧以下ならば破壊しないことが

保証される。これは電圧をパラメータにしてデバイスを規定する方法である。かつては、この

ような規格を検討する会議に出席させられた記憶があるが、どのような会合かすっかり忘れ

ている。ともかく、業界に共通の規格の制定は、技術の進歩を促したと思う。例えば

2SA○○○○(○は算数字)という表記により、そのデバイスが特定できた。それは、デバイ

スの登録や命名規約というルールがあったから可能であったのだろう。集積回路の時代にな

ると、そのルールはメーカー独自の運用に委ねられているようだ。社会現象を見ていると、な

だれ現象のようにある方向に突き進んでしまう現象があるようだ。止まっている雪が滑落す

るのは、まさに止めている摩擦力が、重力に負けてしまうからであろう。報道でも雪なだれの

ような現象が起こってしまう。なぜなのだろうか。真実が分からないが、重要な事態が起こっ

ている事は分かる。知りたい人が多いだろうと数の尻押しに安易に乗ってしまうのか。要する

に、こういう状況の下に何らかの思惑で動いてしまうのではないか。まさに、報道のボルテー

ジが上がってしまうのである。しかし、報道機関の使命はわきまえて頂きたい。一瞬にして世

界を駆けめぐるのである。にわかにまき起こった自動車のリコール報道が気になり概要を調

査してみた。以下は国土交通省の自動車リコール等の検索で車メーカーのみで検索した結

果である。「1993年4月15日以降に届けられたリコール情報を検索できます。」とある。

http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/recall.html

いすゞ自動車      該当する自動車リコール等情報は 495件です。
スズキ         該当する自動車リコール等情報は 165件です。
ダイハツ工業      該当する自動車リコール等情報は 115件です。
トヨタ自動車      該当する自動車リコール等情報は 502件です。
日産自動車       該当する自動車リコール等情報は 377件です。
日野自動車       該当する自動車リコール等情報は 283件です。
富士重工業       該当する自動車リコール等情報は 81件です。
本田技研工業      該当する自動車リコール等情報は 369件です。
マツダ         該当する自動車リコール等情報は 307件です。
三菱自動車工業     該当する自動車リコール等情報は 940件です。

リコール報道が増幅する背景には不満の蓄積もあるのかもしれない。企業の姿勢が問われ

ているという側面もあるだろう。リスク管理の難しさは確かにあるだろう。リスクを克服して更

に体質の強化につながる場合もあろう。自分として知りたいのはそういう赤裸々な現場の姿

であるのだが。尚、リコールの絶対数や単位生産台数当たりのリコール件数を求めてもメー

カー別の客観的な比較は困難かも知れない。本気に欠陥対策をすればリコール件数は増え

る。企業イメージを重視し、表見上のリコール件数を減らして消極的な対応をとる場合もある

だろう。真剣に品質向上に心がけた結果リコールが少ない場合もあろう。車載用の半導体を

検討したときは、走る・止まるという走行系については色々な議論をした事を思い出す。車載

ラジオが寒冷地で聞こえなくなっても大変だ。そう思いつつ、確たる基準がなかった。

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    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
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  • 項目のタイトル2
    POST IT :ブログ画面への張り紙に使える。
  • TYPE LIST事始め
    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)