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2011年7月24日

2011年7月24日 (日)

老人の寝言:放射能物質汚染牛を見てそこに住む人を見ない愚かしさとは何だ

2011/7/24
昨日は晴れ。雨後で地面の水分はある。これが蒸発熱を奪うのか気温はやや低め。午前中は屋外作業で鎌で庭の草刈。込み合っている樹木の枝の剪定もした。本日いよいよアナログTV放送が長い歴史を閉じる事になる。1953年にNHKに続いて半年遅れで民間TV放送が始まった。以来58年の歳月の間、テレビは日本の歴史にも大きな足跡を残してきた。この間、基本的にはNTSC方式一本だけであった事が、システムの安定性と生産の合理化・コストの低減を支えてきた。このような土台があったから、テレビがあらゆる分野に大きな影響を与えることができたのだ。いわば、耳のラジオにたいして眼のテレビという立場で、音声情報に対して数百倍の映像情報を思いのままに利用できる時代が来たのである。今後、いかなる技術が生まれようが、それらの技術はテレビ技術の代替えに過ぎず、それを原理的に乗り越えることは不可能であろう。その技術の根幹にアナログ技術がある。このアナログ技術からデジタル技術が生まれてきた。今日の技術の根幹にアナログ技術があることに思いを新にして、デジタルテレビの本格的な出発を見定めたいと思う。アナログTV放送が明け渡した公共の電波資源という跡地を政府・事業者は遅滞なく、公平・有効に活用すべきだ。そのために投入した巨額の税金と支払われた膨大な犠牲を償うためにも。

昨日の天気

TAVE= 24.3
TMAX= 29.6
TMIN= 18.9
DIFF= 10.7
WMAX= 3.7
SUNS= 10.1
RAIN= 0

最高気温(℃) = 30.7  (16:28)

「テレビ;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93#.E3.83.86.E3.83.AC.E3.83.93.E3.81.AE.E6.AD.B4.E5.8F.B2;(最終更新 2011年7月19日 (火) 01:18 )」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「1953年(昭和28年)2月1日 - 日本放送協会 (NHK) のテレビ放送開始(日本での地上波テレビ放送の開始)。」、「1953年(昭和28年)8月28日 - NTV 日本テレビ放送網、テレビ放送開始(民放での初のテレビ放送の開始)。またテレビ画面が裏返しに映る、やはり日本初の放送事故が発生した。 」とある。

日経電子版は、「地デジ化後にTVをおそう3つの大波:若者離れ、ネットの攻勢、成熟感…試される放送業界の知恵 ;url=http://www.nikkei.com/tech/business/article/g=96958A90889DE1E0E5E2E7E3EBE2E0E0E2E5E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E3EAE3E0E0E2E2EBE0E4E2E2(2011/7/23 7:00)」というタイトルで、「24日にデジタル放送に完全移行(東日本大震災の被災3県を除く)する地上波テレビ放送。画質が良くなりデータ放送も可能になるが、「映像と音を受像機に送る」という従来の放送の機能を大きく超える変化は無い。一方、交流サイト(SNS)や動画サイトなどインターネットメディアは新サービスを次々と打ち出すことで20歳代を中心とする若年層の心をとらえ、利用者を急増させている。「地デジ化後」の放送がメディアの主役でいられる保証はなく、むしろネットなどとの競合は一段と激しくなりそうだ。」と報じた。

テレビ、ラジオ、出版等はマスメディアとして少数の送り手から多数の受け手に情報を送るという機能を果たしている。その点電話は個と個の情報メディアであった。従来の固定電話は、画像処理の出来る携帯電話に発展し、インターネットの普及とインターネットと携帯電話の融合で情報の流れは大きく変わった。NHKもインターネットに乗り遅れたら生き残れないという意識がありありと見える。ラジオ放送にもインターネットやメールは不可欠になっている。長い電子技術の歴史の中でマルチメディアという言葉が流行になった事が何回あった。しかし、それが決定的な流れになった事は無かった。意識的にメディアを統合してもマルチメディアにはならないのだ。人間の耳と眼が統合して動くように、音声と映像が無意識に操作できて始めて本格的なマルチメディアの時代になる。それが現代ではないか。地デジ地デジと騒ぐ事態は本格的な地デジ時代の幕開けと共に終わっているのではないか。

先輩の元技術者でエンジェル投資家の平強氏はブログ「挑戦せよ」で「iPadフィーバーに思う。(http://tsuyoshitaira.com/?p=398)」という記事を書いている。最近アップルは史上最高益を達成した。日本の得意とする軽薄短小技術がアメリカにお株を奪われようとしている。今のままでは、日本の凋落も気付かずに進んで行くだろう。気付いたときは既に手遅れだ。NHKも政府も地デジがプロジェクトXにならないことは知っているだろう。世界を目指して前進あるのみではないか。

台風6号が去って暑さが復活した。東京電力管内の昨年の最大使用電力は2010/7/23(金)に生じた。2011/7/23は土曜日で気温も上がっているが需給はゆとりがある状況のようだ。
以下は20100715~0831の東京電力管内の最高・最低電力をグラフにしたもの(データは東京電力ホームページ公開のものより)。


Touden_power_2010_natu
以下は東京電力HPからの2011/7/23(土)の電力使用状況
青線が昨年の相当日(2010/7/24(土)のデータと思われる。):土曜日晴れという同じ条件でも今年の電力使用量がかなり圧縮されているのが分かる(3550/5090X100=69.7%)。山の部分も谷の部分も今年は平坦化されている。AMEDAS最高気温(℃)=30.7 (16:28):伊勢崎。
東京電力ホームページ:
7月23日(土)の
予想最大電力:3,550万kW (14時~15時)
ピーク時供給力:5,090万kW
(7月22日17時30分想定)
Power20110723bjuyoj

東京電力HP「今夏の需給見通しと対策について(第7報);url=http://www.tepco.co.jp/cc/press/11072209-j.html」によると需要予想に対して予備力110~230万KWを確保しているようだ。揚水式発電所の電力は最後の隠し球のようだ。今年の夏の使用実績も今後検証が必要だろう。強力な宣伝と停電の怖さから、電力利用者は過剰な対応をしていないだろうか。
東京電力原子力発電所稼働状況:
東通原子力発電所(青森):建築中・予定。
福島第一・第二原子力発電所:全基運転停止中。
柏崎刈羽原子力発電所:7基中4基(110万KWX2+135.6KWX2=491.2KW)運転中。

Epower_max
上記グラフはurl=http://www.tepco.co.jp/company/corp-com/annai/shiryou/suuhyou/pdf/suh-all-j.pdfより作成した夏の最大電力である。この系列で平成13年に 6430万KWが最大である。マクロ的には最大電力は減少の傾向を見せている。
この最大電力は、url=http://www.tepco.co.jp/company/corp-com/annai/shiryou/suuhyou/pdf/suh-all-j.pdf によれば、丁度10年前の平成13年7月24日 (火)に発生している。

発生日:平成13年7月24日 (火)
<発生時間> :<14時>                      
数値 :6,430.0万キロワット                
[東京地方の最高気温:38.1℃(速報)]
○ 本日の供給力は6,625万kW(予備率約3%、予備力195万kW)[速報]

電力供給設備(年度別)url=http://www.tepco.co.jp/company/corp-com/annai/shiryou/suuhyou/pdf/suh03-j.pdfによれば、H13年度は

種別<箇所数>電力万KW(比率%)
水力<160>851.9(14.1)
火力<25>3454.8(56.1)
原子力<3>1730.8(28.7)
新エネ等<1>0.1(0.0)
計<189>6037.5(100.0)

である。最大電力が過去最大であった平成13年に 6430万KWの時、原発は3箇所の1730.8KW、28.7%
であったと思われる。

老人の寝言:放射能物質汚染牛を見てそこに住む人を見ない愚かしさとは何だ

市場に出た福島産の牛肉から放射性セシウムが検出された問題が報じられている。一番気の毒なのは福島県の畜産農家や農民だ。この事件では、畜産農家が最大の被害者である。ところが、悲しいかな自分たちの声を伝えてくれるメディアがない。巨大メディア、政府等の発する報道に埋められ、押しつぶされてしまうのが実状だ。今回の問題が発覚した責任はすべて当局にある。(1)福島原発事故水素爆発で放射能物質が拡散したが、その核種と強度分布を隠蔽した(測定しなかったのなら、住民を見殺しにする怠慢そのものではなかろうか)。(2)発覚した問題だけモグラ叩き的に対応して、予防処置を怠った。(3)強者・圧力団体を優先し弱者を切り捨てた。という当局の構造的体質が現れただけである。最大の欺瞞は放射能物質は検出された所にしか降らなかったというような情報の開示・報道ではなかろうか。当局の行動は信用できないとして、放射線量の自主測定が広がった。もはや、この動きを当局も御用学者も抑止できない。しかし、稲藁を食べた牛から放射性セシウムが検出されたなら、当然その周辺は放射能物質で汚染されていただろうと考えるのが常識だろう。その周辺地区の人々は周辺の野菜を食べたりそこで生活している。牛だけ騒いで、人間の被曝を見てみないようにしているのも本末転倒のように感じる。

asahi.comは、「牛の識別番号サイトにアクセス殺到 つながりにくい状態;url=http://www.asahi.com/special/10005/TKY201107200095.html(2011年7月20日10時43分)」というタイトルで、「基準を超える放射性セシウムに汚染された稲わらをえさにした牛の肉が福島県などから出荷された問題で、個体識別番号で牛の飼育履歴を調べられる独立行政法人「家畜改良センター」のホームページにアクセスが殺到し、つながりにくくなっている。
 個体識別番号は牛ごとに割り当てられた10桁の番号。ホームページで番号を入力すると、生まれ育った都道府県や移動履歴が分かる。番号で検索できる他の手段はない。普段の検索数は1日に13万頭前後だが、12日ごろから2~3割増え約16万頭になっている。アクセスは午前9時から午後5時ごろまでが多い。 」と報じた。

河北新報は、「牛肉セシウム 餌の稲わら基準値超え 福島;url=http://www.kahoku.co.jp/news/2011/07/20110712t63021.htm(2011年07月12日火曜日)」というタイトルで、「福島県南相馬市の畜産農家が出荷した和牛の肉から基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島県は11日、農家が飼料として利用していた稲わらから、1キロ当たり7万5000ベクレルのセシウムを検出したと発表した。稲わらの水分量を乾燥前の状態に補正した場合、約1万7000ベクレルと推計され、基準値(1キロ当たり300ベクレル)の60倍近くに相当するという。
 稲わらは福島第1原発事故後、4月初旬まで田んぼに野ざらしになっており、県はその稲わらを食べた牛の体内にセシウムが蓄積されたとみている。」と報じた。

日テレニュースは、「福島県の小中学校で終業式 転校する児童も;url=http://news24.jp/articles/2011/07/20/07186892.html(< 2011年7月20日 13:44 >)」というタイトルで、「福島第一原子力発電所の事故による警戒区域などを除いた福島県内の公立の小中学校で20日、1学期の終業式が行われた。」、「福島県内では、放射線への心配から、夏休みを機に転校する児童も多く、郡山市立行健第二小学校では約20人が転校する。」と報じた。

夏休みを機会に児童の転校が行われているようだ。白河市のHPによると学校の放射能低減対策も行われている。しかし、東京電力福島原発事故から既に4ヶ月以上が経過、人間の被曝、野菜、家畜の放射能物質汚染も相当進んでいるだろう。すべて問題は、放射能は調べなければ見えないというところにある。同じ小学校で学んだ同級生がバラバラになるのは色々な意味で将来への禍根も残すだろう。受け入れ側でも差別の問題が指摘された記憶も新しい。福島原発事故は先が見えないだけ被災者に理不尽な苦しい選択を迫っている。

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  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
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    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
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    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)