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2008年11月13日 (木)

沼の弁天島の役割は?

2008/11/13

沼の弁天島の役割は?

稲作は地形と気候という条件を克服しつつ広がっていった。稲作の歴史は日本の社会発展

の歴史でもあったようだ。稲作の水が不足する地域では沼を掘り、用水路を造り水を田に導

く。旧伊勢崎市北部に位置する殖蓮地区は水田に適する低地部と畑作に適する丘陵部が適

度に混在する地域であり、水田開発のためいくつかの沼がある。その沼の中に弁天島という

人工島が作られている。最近市の農地関係の仕事をしていた人からその弁天島の役割につ

いて非常に興味がある話を聞いた。波志江沼環境ふれあい公園の中核を成す波志江沼は

灌漑用の沼として開発された。沼の中に弁天島がある。公園整備に伴い弁天島の修復を行

ったとき、その弁天島は土を何層にも突き固めて非常に強固に作られていたのが分かった

そうである。いわゆる版築という築造方法が使われていたようである。これは弁天島が波に

浸食されないためである。それでは弁天島の本当の役割は何であったか。水や農業の守り

神である神を祭ってある。波志江沼の弁天島には鳥居が立っている。実はもう一つ重要な役

割がある。沼は広く、障害物が無ければ風が吹くと勢い良く突き抜けて沼の表面に波が立

ち、その波が沼堤にあたり堤を浸食する。堤が崩れれば沼の機能は維持できない。即ち弁

天島は風切り、風を和らげ、風の造波作用を弱め、最終的に護岸作用をさせる機能を持っ

ていたのだとの事だ。昔の人の知恵は本当に偉大であったと語っていた。

自分もその話を聞いて先人達の知恵に脱帽した次第である。

尚、殖蓮地区の八幡沼の弁天島は下記を参照。この弁天島には松もはえている。

鯉沼にも終戦後の自分が幼少であったころ浸食されかけた弁天島があったという記憶が

残っている。しかし、現在は跡形もなく無くなっている。大正用水から水が豊富に供給される

ようになり、灌漑用のため池としての役割が相対的に低下して沼への関心が無くなってきた

ためであろうか。残念ではある。

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    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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