都電最後の路面電車
2009/1/9
都電最後の路面電車
東京に行くようになったのは大学の専門課程に入ってからである。目的地は神田と秋葉原で
あった。神田は書店街、秋葉原は電気街を足早に巡った。ともかく、時間と金はほとんどなか
った。一日で両方の商店街を回るのでじっくり物色するゆとりもない。丁度、井戸の中の蛙が
、井戸を抜け出してあたりをキョロキョロ見回しているような姿であったようだ。しかし、このパ
ターンは結局現在も変わっていない。当時は秋葉原の中央通りには路面電車が走ってい
た。WIKIPEDIAによると1972年までには都電の路面電車はほとんど廃止されている。自分
が見ていた路面電車もまさに消え去ろうとしていたのであった。残念であったが都電の路面
電車には乗り損なった。世界不況で自動車産業も大きな打撃を受けている。車が売れないと
いう事は末端の利用者が車を買っていない事である。家を買っても金が払えない、その余波
が車にも及んでいる。環境とスローライフの哲学が21世紀のライフスタイルになった場合、
車の位置づけはどうなるのであろうか。路面電車の復活の時はあるのか。ともかく、ガソリン
自動車が走っている限り、化石燃料が発生するCO2は増加し続ける。