脱工業化時代
2009/9/14
脱工業化時代
今から30~40年前、日本の工業が立ち直り発展をしていた時から、次は脱工業化時代が来
ると予言された。脱工業化時代は情報化社会とも言える。今、当時を振り返るとその予言が
当たっているように思われる。工業化社会ではメシを食って身体で働くという見える労働があ
った。要するに最低限の労働手段である身体を労働者自身が支配できた訳だ。従って、労
働者がストを打つことににもそれなりの効果があった。情報化社会になると身体は情報(命
令)を実行させる道具にされてしまった。自分も工業社会の一員として過ごしたが、自分の子
供に自分の仕事をしている姿を見せることが出来なかった。CADルームのCAD端末が日常
的な作業対象であった。そにはディスプレーとキーボードとプリンター程度しかなかった。コン
ピュータは別室に鎮座していた。このような場面が至る所に見られるのが今日の社会ではな
かろうか。ともかく、コンピュータはプログラムで動く。コンピュータが中心になるとビジネスが
コンピュータに乗るような方式に切り替わる。柔軟性がなくなる。人間が最も得意とする柔軟
性が束縛されるのである。怖いのはコンピュータだからと全てあきらめてしまうことである。今
回の選挙では出口調査も電話調査も断った。今度は、コンビニやスーパーに行ったら値引き
交渉でもしてみようか。私はパートよと言われても人間らしい会話が出来るではないか。