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2011年3月10日 (木)

技術断想:感性を見直す

2011/3/10
昨日の朝晩寒いときにクシャミの連発と鼻水に襲われた。いよいよ花粉症の発現か。身体を暖かくしているとその症状も治る。鼻風邪と類似の症状なので困る。しかし、自分の身体が発している注意情報と考えるとそれを受容する以外にないのであろう。冷気が症状を起こす閾値を変えているようだ。今朝6:30の外気温は-0.5℃程度で、AMEDASの6:00の気温が-0.3℃。古い温度計もそれ程狂っていそうもない。頻繁に寒暖の変化が続くと人間の体感温度の方が狂いそうだ。

昨日の天気

TAVE= 5.9
TMAX= 11.2
TMIN= 2
DIFF= 9.2
WMAX= 8
SUNS= 8.8
RAIN= 0

以下本題。

技術断想:感性を見直す

平強氏の「挑戦せよ」というタイトルのブログはアメリカの半導体のメッカといわれるシリコンバレーの話題と同氏がたどった技術者としての足取りを通してベンチャー企業や若き技術者等に色々なアピールをしているので興味をもって読ませて頂いている。

今年の3月の記事のタイトルは、「感性は力」というテーマで本の紹介をしている。そこで取り上げている課題が「失われた20年、いまだ立ち上がれぬ日本経済、そして活力を失った日本の若者たち、どうしたら彼等をエキサイトできるのだろうか。」という問題意識である。紹介されている本は「芳村思風さんと行徳哲男さんの共著“いまこそ感性は力”」と「Steve Jobsのことを書いた“The Innovative Secret of Steve Jobs.”」という本の二冊。

人間の特性は知情意というような分類もある。日本は、明治以降は和魂洋才というような割り切り方でこの百年程度をしのいで来たのではないか。洋才とはまさに科学技術に代表される分野。この部分は足らないことはすぐに分かる。しかし、精神面から西洋を理解し西洋に追いつくことは拙速にできないので、その部分は自前の和魂でしのいだように感じる。

日本の近代化では知の部分の学校制度の普及が大きく寄与したと思う。そこで、知識こそ何よりも貴重な物という固定観念が生まれたのではないか。しばらくの間それで成功してきたので、情意の部分のウエイトが下がって、軽視されるような傾向になってしまったのではないか。

西洋の知とは多数決の知とはどうも違うように思われてしまう。それは、ガリレオやコペルニクス等自分が実験や観察で確実であると信じる事が自分の存在とつながるような個人主義的な価値観があるように感じる。それは、先日書いた、風の男、白州次郎の中に出てくるケンブリッジ大学のJ.J.トムソンのような個性を尊ぶ精神に通じるのではないか。

ところが、日本の場合、お題目では個性の尊重を唱えるが、常識に反するような言動はそれとなく常識寄りに誘導されてしまうような雰囲気が至る所にあるように思われる。感性という言葉自身が既に日本では酷使されすぎてその意味が希薄化しているようだが、その点感性を情意と読み替えると、更に大きな意味があるように感じる。感性は主に感じる能力だろうが、何をどのように感じるか、それをどのような行動として出力するかが情意の部分であろう。いわば、感性を行動に変換するエンジンが情意のように感じる。

こう考えると「感性は力」という意味も納得できる。平強氏のブログの「挑戦せよ」というタイトルは平氏の創業を支援するというコンセプトを掲げたものだろう。何事も自分の信念で始めた仕事は貫徹するのが望ましい。物事や事業の始まりや成長もその初期の段階で気配を感じる感性が必要だ。またその意志を貫徹するためには情意も不可欠だ。「感性は力」という観点も挑戦には必要なようだ。

ブログ「挑戦せよ」⇒http://tsuyoshitaira.com/

スティーブ・ジョブズについては以下のWIKIPEDIA(最終更新 2011年2月22日 (火) 13:35 )に記事があり大変参考になった。その中で「その後、1972年オレゴン州のリード大学へ進学した。ジョブズは、大学に半年間通ったが、自分が大学院の教授より優れていることを知り、大学にいても意味が無いと言って中退してしまう。」と述べられていた。マイクロソフトのビル・ゲイツもハーバード大学を中退している。携帯カンニングが発覚した日本の大学事情を見ると感性だけでなく知性も総体的に衰退しているのではないか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%96%E3%82%BA

感性も知情意という一面で自分の領域にある。もう一度見直したい。

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    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
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    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
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    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
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    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)