老人の寝言:原発事故で日本のロボットの出番がないのはなぜか
2011/4/20
昨日は雲もない雨後の晴天。こういう時は花粉がよく飛ぶと天気予報士が解説。ヒノキ花粉が多くなっているとのことだが。夕方、以前話をしたラーメンの巡回販売人が声をかけてきた。知人に聞いたらジャンガララーメンを知っていたよという他愛のない報告。ともかく、共通した話題があれば話はつながる。
昨日の天気
TAVE= | 9.8 |
TMAX= | 16.3 |
TMIN= | 3.7 |
DIFF= | 12.6 |
WMAX= | 5.4 |
SUNS= | 8.4 |
RAIN= | 0 |
老人の寝言:原発事故で日本のロボットの出番がないのはなぜか
日本の産業用ロボットは、半導体や自動車の組立で不可欠の存在になっている。これは用途に特化したロボットで、ロボット自身が歩行する必要もない。一方、歩行して人間と同じような動きをするロボットに関する技術も最近は非常に向上しているのではないかと思っていった。一時は、ホビー用に犬型ロボットも人気があった。それだけの技術があれば、原発の建屋の中で動き回るロボットはお手の物と思っていた。ところが、福島原発で活躍しているロボットはどうも外国産のようだ。理由は分からない。ともかく、原発建屋内部をロボットがくまなく走り回りそのようすが詳細に把握されてしまえば嘘は通せない。しかし、原発建屋内部の様子が分からなければ工程表も絵に描いたモチである。外国ロボットの登場には隠れ蓑の役があるのか。二律背反は事態の進行にブレーキをかける。いま無駄な時間を浪費するゆとりはない。
一方、かつてはJCOの臨界事故を教訓に、放射能環境で人間が入れない場所で仕事をするロボットの研究がされていたらしい。ところが、原発事故は起こらないといううぬぼれか、慢心かは知れないが、当局はその原発事故用のロボット開発に予算を付けず、そのプロジェクトも廃止になっているらしい。まったく、今となっては信じがたい決断ではある。はやぶさの遠隔操作の技術が生きているのではないかと期待したが、まったく金にならない基礎技術はもはや日本では生き残る事ができなくなったのか。基礎技術は継続が力という金言そのものである。日本の最大の危機に、国産技術が役立たないとは技術立国日本の看板が泣く。原発に関しては核兵器を持つ米仏が技術を握っている部分が大きいのかもしれない。日本のロボットも福島原発事故でレビューを目指しているとの事。今後、廃炉に向けてロボットがなければ何事も進まないだろう。一部の識者は、今日本のロボットを原発事故現場に入れるのは混乱を招いて危険だというような報道もあるようだ。その理由が全く分からない。ここが俺の利権の領域だと言っている積もりなのだろうか。バカを言って足を引っ張るのはほどほどにすべきであろう。技術も製品もその本質においては何の色づけもない筈だ。国と東京電力は原発事故対策で率先して日の丸ロボットを投入すべきではないか。ロボットも実戦に出てより強力に成長するのだ。これこそ、日本のロボット技術が、危険で過酷な環境で十分働くことが出来ると実証できる最大の機会ではないか。
以下本題。
かみつけ女流歌人 雅:ものおもふ場所
歌題=ものおもふ場所:
■対のカップの 一つに主は 居ないのね 替わるがはるに 使ふわたしは 39 小林 育子
夫も姑も亡くなり独り身となったが、ほのぼのと自己を客観視できる所に女性の強さを感じる。