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2013年8月12日 (月)

読みかじりの記:草原の記 司馬遼太郎 著 (1992年 株式会社 新潮社)

2013年8月12日(月)
昨日は晴れ夕方一時雷雨。最高気温(℃) 38.7 13:58。ざっそう句:出番来て 雷雨で帰る 屋台かな。昼前田圃の畦のチガヤを刈り取る。気になる積乱雲が出ていた。祭り2日目で一昨日と同じ猛暑日だが、雷雨を気にしつつ会場に直行。屋台の出番になると、風が吹き出し、雷鳴・雷光があり、雷雨となった。しばらく様子を窺っていたが、会場のアナウンスが屋台の巡行中止を放送。無念の退散。 降雨は短時間で止んだだけあって残念。安全第一。瞬く間にお祭りの賑わいが失せて、出店の人にも同情が集まった。

2013年8月11日の天気(AMEDAS)

TAVE= 31.4 NO DATA
TMAX= 38.2 最高気温(℃) 38.7 13:58
TMIN= 26.5 最低気温(℃) 26.0 19:29
DIFF= 11.7  
WMAX= 3.4 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 10.8(東南東) 18:06
SUNS= 10.4 NO DATA
RAIN= 2.5 NO DATA

Q
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読みかじりの記:草原の記 司馬遼太郎 著 (1992年 株式会社 新潮社)

小説というものは余り読んでいない。司馬遼太郎と言えば、著名な小説家だがその小説を読んだ記憶もほとんどない。本書は小説でもなさそうだと思い手にした。

WIKIPEDIA「司馬遼太郎。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B8%E9%A6%AC%E9%81%BC%E5%A4%AA%E9%83%8E)」によれば、「司馬 {遼}太郎(しば りょうたろう、1923年(大正12年)8月7日 - 1996年(平成8年)2月12日)は、日本の小説家、ノンフィクション作家、評論家。本名、福田 定一(ふくだ ていいち)。大阪府大阪市生まれ。筆名の由来は「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。 産経新聞社記者として在職中に、『梟の城』で直木賞を受賞。歴史小説に新風を送る。代表作に『竜馬がゆく』『燃えよ剣』『国盗り物語』『坂の上の雲』など多くがあり、戦国・幕末・明治を扱った作品が多い。『街道をゆく』をはじめとする多数のエッセイなどでも活発な文明批評を行った。」とある。

WIKIPEDIA「司馬遷。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B8%E9%A6%AC%E9%81%B7)」

WIKIPEDIA「史記。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B2%E8%A8%98)」

本書の腰巻きに、「草原の王は言った。──人間はよく生き、よく死なねばならぬ。」と書かれている。アレ、コピペされた名前が「司馬 ?太郎」になっているのに気付いた。WORDではコピペされた。WZでは扱えないようだ。?を{遼}としておく。偏の点が二つが正しいようだ。「遼」の異字体を意識的に筆名にしているのか。腰巻きで表紙の印刷タイトルが見えなくなるので、腰巻きで見えなくなる部分を印刷してある。心憎い配慮。

ともかく、司馬遷をイメージして自分の筆名を名乗ったのだから、やはり小説家というより歴史家として読んでもよかろうと思った。

「読みかじりの記:(歌集)ホロンバイルの青   高橋素子著 (2008年 角川書店)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2011/06/post-ef33.html)。(2011/6/9)」

著者は、父より少し若いが父と同じ世代の人間だ。ひょっとしたら、ハイラルやホロンバイルの事も書かれているかも知れないと期待した。前半は、モンゴルの歴史、地名や語源が語られている。更に、農耕と遊牧という文化・文明が対比して描かれている。日本は農耕民族だと半ば盲目的に信じているが、生まれてくる時、蒙古斑が現れるという特長を持つこと、日本語が言語の構造がウラルアルタイ語族に属すること等から、モンゴルや草原への憧憬もうち消しがたいものがある。

WIKIPEDIA「ウラル・アルタイ語族。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%A4%E8%AA%9E%E6%97%8F)」

WIKIPEDIA「日本語。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E)」

長い人類の歴史から見ると、西洋からも東洋からも辺境にあったモンゴル地方・中央アジアではあるが、モンゴルがあってこそ西洋と東洋の交流もあり得たのだ。しかし、文明の持つ価値観という点で大きな相違があった。

「読みかじりの記:ノモンハン戦争 田中克彦 著 (岩波新書 2009年)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2011/05/post-97be.html)。(2011/5/27)」

本書中程から、話は近代から現代に及んでくる。そうして、モンゴル旅行で出合ったツェベクマさんという女性を中心に話が展開する。ようやく、ホロンバイルの話が出てきた。「ホロンバイルは草原の名であり、盟の名でもある。」との事だ。「盟」とはモンゴルの行政単位。

上記、「ノモンハン戦争」を読むと、満州、モンゴル地域も世界史の大きな流れの中にあったと知る。本書のツェベクマさんという女性もまさに、20世紀の大きな歴史の流れに翻弄されつつ生き抜いてきた。本書の後半は、ツェベクマさんとその夫の数奇な運命を記すものだ。更に、ツェベクマさんを教えた「高塚シゲ子先生」や関係者も詳細に調査して記している。そのような日本人がいたのかという感動を与える部分だ。

本書の後半で、広大な草原文明を支える馬にも話が及ぶ。最終章「帰ってくる話」である。著者は「モンゴル人は山羊、羊、牛を殺して食べるが、馬についてはどんなことがあっても殺さない。弱い馬がいても、自然死にまかせ、死ねば友をうしなったように嘆く。」と書いている。馬もモンゴルの象徴になっている。馬が、遠方から帰ってきたという話から、長期間消息不明であったツェベクマさんの夫が帰ってくる話に繋がる。最後の部分を読んでついほろりとした。本書の別のテーマはモンゴルを象徴する「虚空」のようだが、それは、境界のないモンゴルの空のように感じた。決して、空疎な虚空ではないのだ。あらゆるしがらみから解放されるモンゴルの雰囲気そのもののようだ。

「草原の王は言った。──人間はよく生き、よく死なねばならぬ。」本書を読み終わってようやくその意味が分かった。司馬遷は貴賤・貧富にかかわらず、人間として記録に値する人物を史記に記したとの事だ。本書は現代の史記と言えるのかもしれない。

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  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)