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2009年1月15日 (木)

INVISIBLE MAN

20009/1/15

INVISIBLE MAN

もうじきOBAMA大統領が誕生する。アメリカの歴史が大きく変わろうとしている。アメリカとい

う大きなるつぼの中で沸々と煮えたぎっているのは何か。大学の英語の講義の教科書が

INVISIBLE MANという小説であった。タイトルは辛うじて思い出したのだが、中身の詳細は

ほとんど覚えていない。何か、暗い、陰鬱なイメージのみが残っていた。辞書にも載っていな

いスラングが多く出てきた。どうして、こんな内容の小説を教材に使うのかとも思った。しか

し、本当の文学とはこういうものかとも思った。黒人が自分の存在を訴え叫んでいることは伝

わってきた。「INVISIBLE MAN」を素直に訳せば「見えない人間」ということであろう。正式な

題名は「Invisible Man 」のようだ。タイトルに著者の思いが込められている。末尾の文献で記

憶を新たにしつつ、当時の事を振り返えった。本は薄く小さなものだった。しかし、進むのは

遅かったように思う。難解であった。最後まで終わったのかも定かでない。本が出版されて1

0数年後のことなので当時から見れば新しい現代黒人文学であったろう。先生がこの作品を

工学部の英語の講義テキストに選んだのもそれなりの判断があったのだろうと今になって思

う。それこそ、人間はパンのみに生きるにあらずという箴言に通じるところもあったろう。君た

ちがこういう作品に二度と出会うことはないかもしれない。今になって先生の気持ちを推察す

る。先生自身はこの作品の意義をもっと深いところで理解していたことでろう。「Invisible

Man 」は白人から見れば自分たちは見えない人間に過ぎないが、そのような人種差別を見

えない人間である自分を通して表現して行く作品であったようだ。今日アメリカの歴史は意外

に早く回転し始めたように感じられる。あの大きなるつぼから発酵して生み出されてくるもの

は何か。受験英語で疲れ果てお義理で受講した英語の講義であった。気合いが入っていな

かったのがよかったのか。先生も生徒に余り期待することがなかったのがよかったのか。

「Invisible Man 」に遭遇し、その記憶がよみがえった。今まさに、「Invisible Man 」が

「Visible Man 」に変身しつつあるのであろうか。

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総合政策研究(Journal of Policy Studies)No.18 総合政策学部開設10周年記念号

マーク N. ベル Mark N. Bell
関西学院大学 総合政策学部 外国人常勤講師 (2004年11月1日現在)
Associate Lecturer of English, School of Policy Studies, Kwansei Gakuin University (as of November 1, 2004)

Title Racism and Redemption(解放): Wisdom from Invisible Man 
Abstract

Invisible Man (1952), by the African-American writer Ralph Ellison (1914-1994), is one of the most remarkable novels of the twentieth century. Ellison, by giving us an aesthetic (審美的な)vision of America’s misadventure (不運、災難)in race relations, opens us up to see it in a new way and perhaps to consider more deeply some of its more difficult realities, the wholesale (大規模)subjugation(征服) of an entire group who arrived with some of the first settlers to Jamestown, Virginia (early seventeenth century). Through Ellison’s aesthetic we can also see more clearly some of the sources of racism.

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  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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