鳥の寝床
2009/2/17
鳥の寝床
最近ディスクの空き容量が少なくなったと警告がよく出る。調べると141Mしかない。ともかく
ぽんこつ寸前のマイコンであってもその中身のデータは捨てがたい。何とかしたい。
かっては竹の用途は非常に広かった。養蚕には竹を編んだ飼育床が使われた。これを棚に
組んで数段積み上げて、蚕室を立体的に使った。桑を入れるのも竹かごであった。野菜の支
柱も竹。そんなわけか、農家には竹藪があり、農業資材の竹を自給自足していた。今日、資
材としての竹は金属製品、プラスティック製品にほとんど置き換わってしまった。経済的合理
性から当然の結果であろう。これに伴い、竹藪も消えていった。縦横に根を張った竹藪を更
地にするのは大変な作業である。我が家でも竹藪の始末の議論が長々と続いている。結
局、何かがブレーキになり現在も残っている。その一つは、代替えのきかない季節の食材で
ある筍の供給源である。竹藪も傘をさして通れるくらいに手入れをすると良いらしいがほとん
ど手入れができていない。昔切った竹の切れ端が残っているが真竹であるがかなり太かっ
た。最近の竹は細っている。密生して風通しも悪い。しかし、これが小鳥には格好のねぐらに
なっているようだ。夕方になると数十羽の鳥が集まり、がやがやと鳴きやがて静かになる。手
入れの行き届かない木犀や泰山木もキジ鳩のねぐらになっている。功罪相半ばであるが、所
詮これも人間のエゴに過ぎないのかもしれない。