アメリカセンダングサ
2009/10/1
アメリカセンダングサ
秋に黄色の花を付ける。利害を離れて見れば風情があると感じるかもしれない。草勢が強
く、気根ができる。倒れれば叉も根を出し更に草勢が強くなり、一度、引き抜いても、ゾンビの
ように生き返ってしまうことが多く厄介な害草である。少年時代にも焼き饅頭のフォークのよう
な実が衣服や網に着いて閉口したのを覚えている。アメリカから入った外来植物で、アメリカ
シロヒトリという毛虫と同様、いやがられる動植物では両横綱級ではないだろうか。地域の植
物学者の本によると、終戦後の数年間にかなり急速に棲息範囲を広げたようだ。草丈も1~
2m位になり在来種を圧倒する上、種子も人間等に付着して拡散するので、拡大する条件が
整っていたのであろう。この種子が仕事に使う軍手に付着すると処置に困る。いやいやなが
ら一つ一つ取り除くのであるが、この非生産的な仕事でアメリカセンダングサの種まきを手伝
っていると考えるとますます腹が立ってくる。学名はDevil's Beggarticks (Bidens
frondosa) 。Beggar=物乞{もの ご}い、乞食、物もらい、貧乏人。tick =《動物》ダニ。悪魔
の乞食ダニというような意味か。どこまでもしつこくつきまとってくるくせ者。外国でも凄い嫌わ
れ者であるようだ。しかし、何事も前向きに考えよう。この世に無用な物があるのか。無用の
用という考えもある。アメセンが育てば酸素が出てくる。アメセンが育つ場所には花や野菜も
育つ。育てないのは人間の方だ。Boys Be Ambitious! 少年が大志を抱く時代は終わった
のか。然からば、少年よアメセンの如くしたたかに生きよ。Boys Sall Live Strongly Like
Devil's Beggarticks !