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2010年9月 3日 (金)

9歳の壁:いとしきもの

2010/9/3

読みかじりの記:9歳の壁

暑い真夏の昼下がり、扇風機をかけてインターネット。パソコンのファンが回転を始めたのでケース内温度が設定値以上に上昇しているようだ。そんなときに出会ったのがhttp://gaya.jp/english/katakana.htmというページ。タイトルが「カタカナ英語でいいんじゃない?
= 通じる発音イロハニホヘト =」という、日本人の英語下手論に再
度遭遇した。

自分なりに要約すると、言葉の学習は開き直って猿まねで行けということのようだ。自分の外国語に関する体験はブログ「外国語コンプレックス(2008/12/27)」に書いた。言葉の学習は割り切りが大切だという結論であった。

脳研究者の池上先生は「言葉を覚える能力は、一般に8歳までであると言われている。この年齢を過ぎると、新しい言語を覚える能力は急速に低下する。「9歳の壁」と呼ばれる脳の変化だ。こうした現象が脳に備わっている理由は明らかになっていない。しかし、私たちはこれを事実として受け止めなければならない。」と書かれて、臨界期という術語の他に「9歳の壁」を知った。

多分我々戦後派がローマ字を習ったのは小学4年だったと思う。だが、その時既に当の少年等の言語/発音・聞き取り能力はコンクリートのように固まっていたのかもしれない。ともかく、脳内で起こっている現象とそれを観察した結果をつき合わせて、例えば「9歳の壁」というような現象を合理的に説明できるまでにはまだ相当な時間がかかるように思われた。しかし、重要なのは言語の臨界期や「9歳の壁」というものが、人種的な遺伝子の差異ではなく、単に外部的な環境や教育の差であるのならば、外部システムを変更するだけで対策ができる筈だ。

もう一つ、モノの認識に関して『多くの人は、モノは自分の頭の外にあって、それを目で見たり手で触ったりして感知していると考えている。それを常識として疑ってみたことすらないだろう。だが本当をいえば、モノは脳の外側ではなくて内側に存在しているのだ。こう書くと不思議に思う人もいるかもしれない。そういう人のためにあえて言い換えるとすればこうなる。「モノが存在していることと、モノが存在していると感じることは無関係である」。』というご指摘になるほどと思う。要するに脳の中には途方もなく多くの情報が詰まっているのであろう。

自分がいとしきものとして想起するものは何がトリガーになっているのであろうか。もはや、それはモノとして存在し得ないものなのか。

追記:「臨界期」も「九歳の壁」も学習を受け付けて効果がある時期と効果がない時期の境界を意味するのだろうが、厳密に存在するのか。多分、傾向則としてはあるように感じるが、その境界はS字カーブのようにある勾配・幅を持って状態が変わると言った方が正確なのかと思ったりする。ともかく、記憶・学習という機能は生きている限り完全には失われないと考えた方が気が楽だ。リハビリも生体のダイナミックな変化に基礎がある。脳も同じであろう。長寿命社会になると、そういう決定論的見方では老後の楽しみがなくなってしまう。例えば、老化で記憶の効率が悪くなっても、それを補う方法があれば不便は軽減されるだろう。例えば、繰り返しテレビ。回数で補う。テレビをインテリジェント化(録画、画像処理機能を含む)して、話者(シチュエーション等でも良い)をテレビが聞き分ける(判断する)。話した(放映された)順に、指定回数だけ繰り返して写してくれる。こういうインテリジェント・テレビ・ビデオは出演者にも有用だろう。習い事のフィードバック学習にも最適だ。3Dテレビより実用性が高いのではないか。昨日はラジオで民主党代表選候補者の討論を聞いた。この新型テレビは持ち時間を決めた政治討論会(当然語学講座)等にも有効かもしれないと思ったりする。

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    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
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